シン・バットマン
評判通りフィンチャーっぽかったです。Metacriticの72点は妥当だと思う。
「ゾディアック」や「セブン」のダークでリアル路線や世界観とかそのまんまな感じ。本家ほどグロ描写がないから全然見やすいんだけど、ずっと暗いトーンで(ノーラン版がまだ明るく思える程)スーツやバットモービルのデザインも徹底して地味なので、特に派手なMCU慣れしてる人はヴィランのリドラーの猟奇性や、それと似たようなものを持つブルースの内なる葛藤に魅力や共感を得なければ、この3時間は非常に退屈なものとなりそう。
ポール・ダノの間延びした台詞の喋り方は「ボディーガード」のストーカーを思い出しました。でもゾッとするほどのパンチはなかったかな。
新生バットマンのこれまで以上に病んでるウェインを演じたパティンソンも悪くはなかったんだけど、当たり役になるかどうかは次回作次第と言ったところ。
同じく本作で一番輝いていた(てかこのキャラしか華がない)ゾーイのキャットウーマンも然り。
コリンのペンギン男のスピンオフとかも今後は予定されているそうだけど、本作でそこまでのインパクトや魅力を残せていたかは疑問に思う。
一番の懸念材料だったアンディ・サーキスのアルフレッドの演技もまぁまぁだったので一安心でした(でもジェレミー・アイアンズの方が上)
上映時間が3時間弱とかなり長尺なので、尿意ライジングにならないように気を付けた方が良いです(鑑賞中2、3人ほど脱落してました)
