真っ黒こげ太郎

エクスペンダブルズ ニューブラッドの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.5
※今回は変なテンションでレビューを書いてるので、相変わらず長くてしょうもない文章に溢れています。
真面目なレビューをお求めの方は申し訳ありません。


  最  強  不  滅  。


タギれ、野郎ども。野郎じゃなくてもタギれ!!!!!!!



バーニー・ロス率いる、自らを”消耗品”と名乗る命知らずの傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。
今日も今日とて核兵器とその起爆装置を奪ったテロリスト軍団から核兵器を奪還する指令が下る。
早速敵地に乗り込んで大暴れ!!!だが、バーニーの乗った輸送機がテロリストのリーダーのスアルト・ラフマトに撃ち落されてしまう!!!
若頭ポジのリー・クリスマスが大急ぎで助けに向かうも、墜落した飛行機の中からバーニーが愛用していた指輪を付けた焼死体が見つかって…。

リーダーの死に打ちひしがれるエクスペンダブルズのメンバー達。
しかも、リーがバーニーを救いに行ったことでラフマトを取り逃がしてしまった事から、お偉方にリーがメンバーから解雇されてしまう。

代わりにリーの恋人であるジーナが新メンバーに加わり、ラフマトと核兵器を追いかけることになった。
その際、リーはジーナといちゃついた後に彼女にナイフを託す。

だが、ジーナに託したナイフには発信装置が付いていた。
リーはバーニーの仇を討つため、バーニーの旧友であるデーシャの助けを借りてラフマトを追いかけるのだった。




自らを消耗品と名乗る命知らずの傭兵軍団の壮絶な戦いを描いた、スーパー・コマンド・アクション!!!
往年のアクションスターが共演する、「エクスペンダブルズ」シリーズ、第四弾!!


…いきなり四作目から本格的なレビューを始めて申し訳ない。
でも「ターミネーター」や「トランスフォーマー」も途中からの鑑賞&レビュー開始だし、今後過去作も再鑑賞してレビューするつもりなので堪忍してください…駄目?

まぁ何はともあれ、久しぶりにモノホンアクションと豪華キャストで贈る人気シリーズが帰って来た!!!
ぬるま湯CGアクションで腐り切った世の中に火薬と筋肉とドンパチを齎してくれ!!!と思っていたのだが…

公開されるや否や、空前絶後の大コケ&大不評!!!!
しかもその年のラズベリー賞に数多くノミネートされ、SNSのレビューでも苦言と不評の大嵐…。

信じられん、あのエクスペンダブルズが!?
マッチョがドンパチすして火薬ドンパチやマッチョアクションを金掛けて見せてくれれば満足なハズのあのエクスペンダブルズが!?!?!?

まぁ、好きなジャンルの世間からの不評なんてわざわざ構わないで笑い飛ばせば良いのだが、今全ての映画館から火薬やコマンド要素が消えかかってる中でこんな不評になるなんて由々しき事態ですよ。

だって、近代兵器を駆使してマッチョマンが火薬ドンパチしまくるコマンドアクション映画が世界から消えたら、俺はどのアクション映画を楽しみに映画館に行けばいいんだ!?!?!?
あんなCGの世界で手の平を突き出してCGの音符光線を出すような泥臭さも迫力もないぬるま湯CGアクションを見ろってのか!?
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の連中みたいに!!!
(もう隠すのも面倒だから止めた。ファンの方は申し訳ねぇ。)

そんなこんなでレビュワーの皆の酷評で傷つき、火薬満載のドンパチアクション映画が失われてゆく現実を受け入れられずに泣きながら生きてきたが、それでも好きなジャンルを愛することを辞めるなんて俺には出来ない。

忙しかった転職活動が落ち着いたころ合いを見て、俺は映画館に向かった。




恐らく世間からの評価は色々あれど、大まかに分けて「酷評」か「酷評は分かる、でも俺は好き」の2つになるだろう。

そして私もその例に漏れずです。

「酷評は分かる、でも俺は好き。」




まず今作の不評点に関してざっと挙げると、キャストの豪華さに欠ける、舞台のスケールに欠ける、そしてアクションのバリエーションに若干欠ける、と言った所。

脚本に関しては、ぶっちゃけ過去作の時点であってないような出来栄えだった(爆)し、CGが荒いという意見に関しても「1作目と3作目の建物倒壊CGもアレな出来だったろ!!」と思う(おいおい)。

とは言え、今回の舞台は敵軍の基地と船の上位しか無いし、基地でのアクションはやや別撮りされてる感があったし、メインとなる舞台も大きな船の上とは言え過去作に比べるとこじんまりとしてる感が否めない。

キャストに関しては、ドルフさんやクートゥアさんは平常運航で見てて微笑ましくはなるし、新規キャストで名前知ってる人はミーガン・フォックスさんと50セントさんとイコ・ウワイスさんとトニー・ジャーさんとそれなりに居る。
しかし、知ってるメンバーはそれ位で、後は知らない人が多めで豪華さがかなり薄くなってしまった。

また今回は序盤でスタローンさんことバーニーが退場し、代わりにステイサムさんことリー・クリスマスが実質的な主人公になる。
まぁ、スタローンさんも次世代に託すつもりマンマンだし、ステイサムさんも大好き&大人気俳優なので次のリーダーのバトンを託すならこの上なく相応しい人なのだが、今回はリーが活躍する場面にやや比重が寄っており、他のメンバーも捕まったり先に離脱しちゃったりする展開が多いので、彼らの見せ場が短くなってしまってるのが難点。
無論皆しっかり動けてドンパチも肉弾アクションもちゃんとこなせてるし、ちゃんと見せ場もあるんだけど…。

物語に関しては「まぁあの人は生きとるだろうな」と予想できる感じだしぶっちゃけその通りだったけど、結局あの死体はどうなったんだというオチに関しては流石の俺も「ちょっと待てぇ!!!」と突っ込みたくなるシロモノだった。w
(いや、普通に現地で殺した敵兵の一人とかで良くない…?)


そんなこんなで色々とスケールダウンや難点がちらついており、そこら辺が評価を著しく下げる要因だったのではないだろうか。
キャストの問題やコロナ課での撮影とか色々あるのかもしれないが、過去作程の興奮やワクワクは無かったかな…と言わざるを得ないだろう。


でも、それでも、見てる間は火薬爆破や格闘やドンパチで潤い、終始楽しく心を弾ませながら見ていた。
不満点もあったけど、基本的には楽しい映画体験を味わえたよ。

…オラの「楽しい」と思う気持ちが勝ったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!(何処のサイヤ人だ)

まず豪華キャストが減ったとはいえそれでもそれぞれの見せ場はしっかり見せてくれる。
ステイサムさんは勿論、ジャーさんやイコ・ウワイスさんも毎度の如くキレッキレに動けるし、ジャーさんと中ボスのナイフバトルや、「ステイサムさんVSイコ・ウワイスさん」のナイフ&トンファーのタイマンバトルもキレッキレで見ごたえ抜群。
相変わらずドルフさんことガンナーは萌えキャラっぷりを惜しみなく発揮してるし、クートゥアさんことトールの耳ネタも相変わらずだ。w
(トール、そんなに気になるならお医者さんに行け。w)

チェーンぶん回す女性新メンバーもカッコ良かったし、ガルゴの息子も父親譲りの早口マシンガンで微笑ましいし(2人とも誰か知らなけどw)、初登場の50セントさんも思った以上のムチムチマッチョゴリラで好感持てましたね。
ミーガン・フォックスさんも最初ヒステリック飛ばしまくってどうしようかと思ったが、最終的にはチームの中ではマトモな部類でホッとした。
(バーニーよりちゃんと的確に指令を下すし。これは寧ろ何時もバーニーが適当すぎるだけかもしれんが。w)

アクションに関しても、それぞれの特色を生かした見せ場はもっと欲しかったけど、それでも銃撃、爆破、カーチェイス、格闘戦と言った見せ場は満載で、映画館の大画面で繰り広げる大コマンドアクション大会はドンパチ成分をしっかり満たしてくれる。
「デルタフォース」みたいな機関銃付きのバイクをぶっ放す場面はテンション上がるし、クライマックスで絶体絶命の状況で生きてたあの人が助けにくる展開もベタながら熱かったですね。


…確かに過去作に比べるとアレコレスケールダウンしてる感は否めないし、ステイサムさんの単体主演作でも成立しそうな感じではある。
過去作に比べるとお祭り感も下がっており、前3作に比べて評価が厳しくなるのも仕方ないのかもしれない。

だが、それでも俺はマッチョマンがドンパチして大暴れをするこの映画が好きだし、映画館の大画面で火薬爆破や格闘アクションに心躍らせる事が出来たし、見てる間は細かい難点よりも好きなドンパチアクションを映画館でしっかり味わえてるという「充実感」に満ち足り、鑑賞後は軽やかで心が晴れるような気持ちでいっぱいになった。
パンフも買ったし、鑑賞後は昼飯をタップリ食って何処までも満たされた。
(晩御飯食えないかも…w)

確かに完璧で究極の出来の映画ではない、寧ろ荒の多い部類の映画には違いないだろう、俺もまぁそうは思う。
だけど、好きなジャンルを「好き」と思える気持ちは何にも代えがたく尊い物だし、映画館の大画面でその好きなジャンルの映画を楽しめる喜びを噛み締められる事は決して悪い事ではないし、それで人生をより善く生きる事が出来るのは幸せな事だ。

それを否定する事なんて誰にも出来ないだろう。たとえ信頼できるフォロワーであってもだ。
もし本作を否定する連中や「打ち切り」とぬかしている連中が居たとしたら、前に出てこい!墜落死しかけた時の身代わりにしたる!!!!w
(倫理観マイナスすぎて警察に捕まるべき文章)

とは言え難点が多く目立ってた感もまぁ否めないので、是非とも続編を出してそこら辺を改善してもらいたい。
手の平からGCビームを撃つ映画はもうたくさん!もっと映画館に筋肉と火薬とコマンドを!!!!!!!!!!!!!!!!!
(ってかお前はまずマーベルに謝れ!!!!!)


とまぁ最後の最後でとりとめが無さすぎて良く分からん文章になってしまった感はあるが、やっぱり映画館で見る火薬と筋肉のドンパチは最高で、楽しかった!!!!
過去作の熱心なファンは起こるのもしょうがないかもしれないが、最近は火薬満載で景気の良いコマンド・アクション映画を得られるかどうか分からない不安定な世界だ。
過度な期待はせずにノンストップならぬ”脳”ストップでドンパチを楽しむ気概で気楽に見ればそれなりには楽しめると思うので是非!!!!

因みに本作のパンフレットを買ったのですが、ふざけまくりながら遊び心に溢れた楽しい読み物になっているのでオススメです。w