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孤狼の血のクリームのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.0
噂通り、今さらですが面白かったです。ヤクザが苦手で先延ばしにして来たけど、もっと早く観れば良かったです。どっちかって言うとメインは、警官2人なので、観易かったです。役所広司と松坂桃李なら、そりゃ面白い。桃李のキレっぷりが、最高でした!

1974年、広島·呉原市で地元の尾谷組と広島市の五十子会で抗争が勃発。尾谷組組長逮捕と五十子会幹部の死で決着した。
1988年、五十子会の傘下·加古村組の呉原金融·経理士が行方不明になり、加古村組と尾谷組の緊張が高まります。
呉原東署のマル暴のベテラン刑事·大上と、県警本部から異動してきた若手·日岡は、経理士行方不明事件から抗争つぶしを狙うのですが…。



ネタバレ↓



五十子·加古村の挑発が続き、尾谷組の息の掛かったクラブ梨子でも五十子·加古村側が、更に挑発してきて、尾谷組と一触即発状態に。
大上は捜査の為に放火·窃盗·違法侵入等を犯し、証拠を集め、時にはヤクザから賄賂を受け取ります。
実は日岡は、悪徳刑事の噂のある大上の内偵の為に本部の監察官から調査を命じられていました。監察官は大上の持つ手帳を探すように命じます。
そんな中、尾谷組の構成員で梨子のママの恋人を加古村組の構成員が殺した。
いよいよ緊迫する中、大上は復讐をしたいママを使い、加古村の男を誘いだし、チン○に埋めたパールをメスで取り出す等の暴行をし、経理士の居場所を吐かせます。
ところが、日岡の調査をリークした監察官がマスコミに情報を流し、大上の裏工作疑惑が浮上し、大上は自宅待機処分になります。
そして、尾谷組が加古村組幹部を襲撃。 大上は五十子·加古村と尾谷の手打ちを画策する中、姿を消し、数日後、多くの暴行の跡の無惨な遺体が上がります。
警察は、泥酔した上での事故死と発表。
大上の遺体から大量の豚の糞が発見された事から、日岡は、加古村の仕業と確信し、尾谷の一ノ瀬達と組んで五十子会会長を襲撃させます。
五十子の命を奪った後、尾谷の若手を実行犯に仕立てる約束だったが、日岡は裏切り、一ノ瀬ごと逮捕。 日岡は彼等を利用し、全ての組の力を弱めた。
その後、ママから大上から預かっていたという手帳を渡された日岡は中身に愕然とします。 手帳には過去から現在までの警察関係者の不正の証拠が記されていました。
日岡はママから、大上は人々をヤクザから守る為にヤクザを利用し、自分がヤクザから恐れられる存在になったと聞かされた。日岡は、その手帳を自分の武器として警察内で生きる、事を決意した。

内容が若干、ややこしいけど面白かったです。結局、警察内部のヤクザとズブズブな関係を大上が握っていた為、警察は組織として、大上を潰す為、日岡を送り込んだが、大上はそんなのお見通しだった。大上と仕事を共にした日岡は、彼の意思を次ぐ事にした。終盤に養豚場で、大上を拷問した男を狂った様に殴る松坂桃李が、凄まじかったです。展開も読めず楽しめました。
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