菩薩

暗くなるまでには/いつか暗くなるときにの菩薩のレビュー・感想・評価

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さて、さっぱり分からない。が、日本がいつだか「美しい国」だなんだとぬかし始めた癖に全くそんな事ないのと同様に、タイもタイで「微笑みの国」だなんだと言われながら全くそうで無い側面もきっとあるのだろうし、それはどの角度から歴史を見るかだとか、誰の記憶の上で語るだとか、どの物語に縋り辿っていくかなんかで幾らでも分岐してしまう、みたいなことを言いたいのかなと朧げながら思ったりして。この感覚は『郊外の鳥たち』を観た時にちょっと近い、あっちがズレである様にこっちはノイズが徐々に調整されていき、現在と言う現実と時制に統一されていく、みたいな。にしたってさっぱり分からないから、色んなメタファーを拾いあげて自分なりに解釈していくしかない。腐敗、運動、労働、時間、圧縮、演技、調整、膨張、発展、生存、死亡、主観、客観、虚偽、真実、などなど…。タイトルはズバリ映画が完成しそれが上映される時の事を言ってんのかなと思うが、それすらもさっぱり分からない。インディーズ映画は儲からない、監督は嘘でも主演に君の為に書いたと言うはきっと本音なんだろうと思った。
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