yuuuumi

ソウルメイト/七月と安生のyuuuumiのレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
5.0
幼馴染みの七月(チーユエ)と安生(アンシェン)の物語。

子供の頃はずっと一緒にいられても、大人になるにつれ、様々な感情が自分の中に同居していくものなのだ。

七月は、一般的にどちらかと言うと控えめで、自由で奔放な安生とはとても対照的な人物で、きっと誰とでも友人関係を築ける安心できる人物であるが、安生は積極的で、とても魅力に溢れた人物で行動が読めず、きっと異性はそんな安生に心を射抜かれるのだ。

目に見えている態度や言葉が真実であるという事はない。
どこへでも自由に旅立つ事はできても、心だけはいつも一つの場所へと留まってしまう。だから思い出という言葉が存在するのかも知れない。

七月と安生はお互いに無いものを持っていて、それが時には憎らしくもあり、お互いにお互いが羨ましくもあり、自由と束縛を願い、気持ちが分かってしまうから自分の感情を捨て、一緒にいられないけど、お互いに心の拠り所でもある大切な存在なのだ。

ラストは切なく涙が溢れて止まらない、とても素敵な作品だった。
yuuuumi

yuuuumi