鷺宮テラス

ゴールデン・リバーの鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
5.0
銃声の音の響きの良さとピアノ音楽、そして4人の演技が良くて幸せだった。

兄弟の会話がたのしくて開始20分で二人の仲の深さが伝わってくるの。

殺し屋兄弟がターゲットの人物を追ってすこしずつ距離を詰めていく様子と別行動をとっているジェイクギレンホールも同じ人物を探してすでに動いていて4人がどのように絡んでくるのかハラハラする。

西部劇をほとんど観てない私でも(観てないから新鮮なのかもしれないけれど)素晴らしさが伝わってくる。それは全てのスクリーンに映っている人々の着ている服の汚れ具合の趣深さや、みすぼらしそうな食事でも美味しそうであったり、なにより馬の動きがカッコいいの!駄馬と呼んでる馬はそれなりの走り方をしているし、イイ馬はカッコいいストロークで走る。騎手の腕が相当良いに違いない。西部劇の見方、愉しさをおしえてくれるようだった。

音楽がとにかく好みで、アレクサンドル・デスプラというお方。

自分の望む展開ではなかったけれども、
"俺たちは天使じゃない"でたのしい役だったジョン・クリストファー・ライリーさんとホアキン・フェニックスさんの神懸かった演技の兄弟っぷりを思い切り愛でたい。


フォーティーナイナーって言葉はゴールドラッシュで1849年にカリフォルニアに詰め掛けた人達のことをさすのね!

ホアキンさんのサンフランシスコに向けた台詞がちょうよかった。

序盤に出てくる"pouting"というセリフがあとあとまた活かしてくれてサイコーの脚本でした。


黄金がつなぐ漢たちの生き様を観よ!
鷺宮テラス

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