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ベンとジョディ ~珈琲哲學 第二章~のfilmoGAKUのレビュー・感想・評価

5.0
【付記】前作に続き楽しめた。

見せ方の演出が奇抜になって洗練(オシャレさとユーモアさがあって)されていた。その洗練さは、同時に凄い勢いで変化(「近代」をすっ飛ばして現代化、つまりグローバルに消費する社会への)するこの国を、飄々と受け流しウィットにブレずに生きる人々を通して映し出すことに成功していると感じた。

舞台になっている首都ジャカルタは人で溢れ返り、新生する都市(この先100年間の世界の中心の一つになる)にへばり付くように生きる「下層」からの「堆積」がまだ其処彼処に溢れ生き続けている。良くも悪くも雑多な空間が表層に「美」を纏って人々を消費に煽っているという感じだ。

この映画、同名のカフェへ行けば、主演のチコ氏が頻繁にヒョッコリ現れる、そんな都市空間ジャカルタの潜在力と人々が発するエネルギーの一旦を感じる事が十分出来る。
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