140字プロレス鶴見辰吾ジラ

スカイライン-奪還-の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
3.8
【人類よ、進撃せよ!】

彼らは確実に負債を背負っていた。
しかしどうしたことか…
彼らはクライマックスでその負債を鮮やかに返済していったのだ、チップすら我々に支払って…

何を言っているかわからないだろうが、これは元気の出る映画だ!
辛い気持ちになっている君!
「スカイライン 奪還」を見なさい!
きっと前に進む力を与えられるだろう。


我々が見上げる青い青い空は
いつか僕らを吸い上げるかもしれない。  
そして暗い黒い空に連れていくかもしれない。

その日がきても愛や希望を捨ててはいけない。強い気持ち、強い愛が心に宿っているなら、困難を凌駕する力となり、人類を進撃させる。

冒頭から前作の面影を感じさせない雰囲気から、あれよあれよと危機が始まり、前作の空中戦から都市を爆炎が包み、奇想天外な宇宙兵器が眼前に現れる。

あまりに強引に空に拉致され
目で訴えて説明を詰め込まれ
シラット使いに出会い
ベトナム戦争の手法で対抗し
そして迎えるクライマックス 
彼らが、彼らこそが
アベンジャーズだった!

エイリアン侵略モノを忘れさせるようなトラップによるゲリラ戦を飛び越えて連続で叩き込まれる拳に刃に愛が可能にした想い!

アベンジャーズ・アッセンブルを彷彿とさせた回り込んだカメラワークから速射砲のようなアクションと忘れることのない強い愛と絆が力技による合理化で生み出した巨大なモノ同士の激突は、本作が前作から不明瞭という負債を一気に返済し、我々に元気を注入する稀有な映画的高揚感となり、冒頭の腑に落ちない女性のシーンの帰結とまさかのエンドロールのサービスに思わず目頭が熱くなるほどの感情が生み出された。