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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のYYamadaのレビュー・感想・評価

4.2
【マーベル・シネマのススメ】
 マーベル・シネマティック・
 ユニバース㉜
【フェーズ5】
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
◆監督:
 ジェームズ・ガン
◆ゲスト大物俳優:
 シルベスター・スタローン
◆ミッション:
 ロケットの延命
◆ヴィラン:
 アダム・ウォーロック
 ハイ・エボリューショナリー
◆ポスト・クレジット・シーン:
・ミドル: その後のガーディアンズ①
・エンド: その後のガーディアンズ②

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・アベンジャーズの一員としてサノスを倒し、世界を救ったものの、最愛の恋人ガモーラを失ったショックから立ち直れないスター・ロードことピーター・クイルと、ガーディアンズの仲間たち。
・そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする恐るべき敵が現れ、ロケットが命を失う危機にさらされる。固い絆で結ばれた大切な仲間の命を救おうとするガーディアンズだったが、ロケットの命を救う鍵は、ロケット自身の知られざる過去にあった…。

〈見処〉
①銀河の落ちこぼれたちよ、
ラストバトルを、響かせろ——
・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、2023年のスーパーヒーロー映画。「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の32作目であり、MCU「フェーズ5」第2作目とされている。
・銀河の落ちこぼれたちが結成したチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描いた人気シリーズ第3弾である本作もジェームズ・ガンが監督・脚本を手掛け、クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ビン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイブ・バウティスタ、ポム・クレメンティエフとおなじみのキャストも全員終結している。

②紆余曲折を経て
・本作の監督、ジェームズ・ガンは左派系の思想を持ち、当時のトランプ政権の批判を繰り広げていたが、その反動から右派のコメンテーターによって、ガンによる2008年〜2012年ごろに投稿された小児性愛、レイプ、人種差別、ホロコースト、エイズなどの不謹慎なジョークのTwitterの投稿が取り上げられ、2018年7月にディズニーから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3作の監督から解雇すると発表された。
・ガンは一連のツイートについて謝罪。活動をディズニー/マーベルからワーナー/DCシネマに移し『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)を手掛けることになるが、その間に、ディズニーによるガンの解雇に対して、シリーズ1作目から出演しているデイヴ・バウティスタが『ガーディアンズ』第3作にてガンが手掛けたシナリオが使用されない場合の降板を示唆。他の主要キャストであるクリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ゾーイ・サルダナ、ヴィン・ディーゼル、マイケル・ルーカー、カレン・ギランも不謹慎ジョークの内容には共感しないとしながらも、ガンの復帰を求め、公開書簡に署名。ガンの再雇用を求めるオンライン請願サイトには、約35万人の署名が集まり、最終的には解雇から9か月を経た2019年3月にガンが監督として復帰することが決定。本作の製作に至る。
・但しガンは、2022年10月にワーナー・ブラザース傘下に新設される「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任することが発表され、DC映画の新リーダーに就任することが決定しており、ガンがマーベルにて「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を手掛けるのは本作がラストとされる。

③結び…本作の見処は?
意外にダークでシリアスなガーディアンズ
◎:「大団円」…ガーディアンズの各キャラクターを生かした脚本と演出は、シリーズ最終作に相応しい。とくに「ロケットの知られざる内面」「ピーターと新ガモーラとの関係性」「グルートの無双ぶり」は大きな見どころ。
◎: 終盤に見せる怒涛の展開のうち、ガーディアンズ・メンバーが魅せる長尺ワンカット・アクションは、迫力満点。
▲: ジェームズ・ガンによる素晴らしい本作を以て、ガーディアンズの各キャラクターやキャスト一同をMCUから卒業させてあげたい。「伝説のスターロード」は帰ってこなくてよいと思うのは自分だけだろうか?
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