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ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.5
“ナミヤ雑貨店”、東野圭吾原作。

そして、日本版のリメイク、なのかな、時期が1年ぐらいしか違わず、ほぼほぼ並行してたんじゃないかとすら思うタイミング。

もしくは、中国のマンパワーで速攻で追っつけたのか。
いずれにせよ、この奇跡的なファンタジーを日本でも、香港&中国でも観れて嬉しい。

むしろ、日本よりも国土が大きい分、この奇跡のスケールが大きい。
そして、ジャッキーの優しさが滲み出てる。

若者3人組が人の家に入り、悪さをして、逃げてる最中にたまたま逃げ込んだ寂れた空き家。
そこはかつて“お悩み相談”を受け付けていたらしいが今は寂れた廃墟と化していた。

、、、そのはずが。
彼らがそこに忍び込んだ瞬間から“お悩み相談”の郵便受けに手紙が届き始める。

最初はイタズラかとふざけ半分で返信してみると一瞬で返事が届く、、、1990年代から。

この雑貨店の“お悩み相談”の店主がジャッキー。
彼は来る日も来る日も悩み相談に応えていたが、ある時に自信を無くし、店を畳んでしまう。

しかし、25年の時を経て、再びその雑貨店に“奇跡”が起きる。

人生、生きてれば苦しいことばかり。上手くいかないことの方が多い。
一生懸命に生きていても、必ず等価で報われるわけでもない。

だけれど、何か、人が生きようとしている時に、何かに縋りたい時にちょっとだけ寄り添ってくれるような。

そんな手紙のやり取りが、、、時を超えて繋がっていく。
不思議な縁を紡いでいく。

過去と繋がり、店主であるジャッキーとも繋がる。
この辺の時系列というか、時空の感覚が少し曖昧というか難解なところはあるけれど、伝えたいことはとても明確に伝わってきた。

過去からの手紙を受け取り、返事をすると過去に送られる。
そして、それが時を経て自分たちの“今”に返ってくる。
そして、それらが繋がり、“自分たちの悩み”に返ってくる。

この映画というか、東野圭吾が凄すぎる。
そして、ジャッキーの雰囲気がもう仏のような領域に達している。

ゆっくりと染み入るような作品。
クサクサしてる気持ちが少し楽になれそうなそんな作品。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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