鷲尾翼

ラストレターの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.5
【まとめシネマ】#107

【まとめ】
* 「拝啓」から始まる上品な文学!
* 役者陣の不思議でリアルな演技
* じわじわ来る切なさが後引く

スマホ時代の現代から文通のやり取りになるまでの展開が面白いが、その文通のやり取りが上品で大人!「拝啓」から始まる綺麗な言葉遣いと文学的ユーモアが品がある!

役者人の不思議な表現力がじわじわ来る!
松たか子とエヴァンゲリオンの監督・庵野秀明の夫婦という役が近所にいそうなリアルが伝わる!松たか子の茶目っ気ある仕草もクスッと笑える!
スランプ気味の売れない小説家を演じる福山雅治は、どこか童貞気質のある普段の色気を感じない表現力はさすが!

本作で好みが分かれそうと思ったのが、一人二役設定の広瀬すずと森七菜の二人。この設定がB級映画っぽい違和感あるものだし、この二人と福山雅治との文通シーンもツッコミを入れたくなるものだが、広瀬ずすと森七菜のやりとりがアドリブとは違う素のやりとりに見えるシーンが他の映画にはない不思議な魅力がある!

本作の予告編からからは想像もつかない展開の数々に良い意味でも悪い意味でも「裏切られる」
じわじわ来る切なさと日本語の美しさが観終わった後でも後を引く!
他にはない不思議な映画!
鷲尾翼

鷲尾翼