男の子だから
女の子だから
他の人にとって当たり前な事でも
自分には分からない
複雑な感情に押し潰されそうになりながらも懸命に生活を送るララ。
模範にはなりたくない
女の子になりたいだけ
常に笑顔で頑張るララが切なくて辛い。
自分自身に素直になったり思った事を言えないのが普通になってしまっている。
ストレスが何なのかも分からないくらい我慢している事に気づかない。
繊細かつ複雑な心境をビクトール・ポルスターが迫真の演技で観る人に訴えかけてくる力作。
特に後半の心の均衡が崩れていく様はドキュメンタリーを観ているかのような切迫感。
普通に生きていく事さえ辛い世の中なのに自分自身に対しての「違う」が自らを追い込んでいく。
まさか序盤のピアスと同じ展開になるとは…言葉を失いました。
ララが心を開けるようになるには同じ悩みを持った人とコミュニケーションを取るしか方法は無いのか?
俺の頭ではそんな事くらいしか思い浮かばなかった。