赤穂の塩を食したくなる。
忠臣蔵らしくたくさんの俳優のお顔と台詞に触れられる作品で冒頭の場面から元禄時代を感じさせてくれて時代劇を観るたのしさに溢れていて良き。
時折ぐっとくる人情劇をかすかに含ませながらあくまでコメディに寄り切った作風はもっと感動したいという自分の期待を叶えてくれないけれども思い切りがあって好感が持てた。
家臣の中で一番偉い家老を演じた堤真一さんはハマり役でお金の計算は出来なくとも人を纏める魅力を持つ大石内蔵助と現代の経営者を比較してたのしめる。皆で意見を言い合う場面は当時本当にこんなんだったかもと思わせてくれて。それは豪華キャストのおかげだろうし「この城を○○○に」の粋な台詞や"蕎麦処"の処の漢字の書き方においても時代考察を含めて真面目に時代劇を作ってくれてるようで松竹さんに感謝。
終盤の妻夫木さんの演技はご本人もたのしそうでサイコーでした。個人的ベストアクター賞はきよし師匠。
中川家や霜降りの粗品さんが出てくれたらもっとよかった。
くだらない作品を観たい時に。
大入りの会場は笑いに包まれて素敵な回でした。
流れたお経は
せいしゅーしゅーしょういっせーじょーらい
きんこーかーちーさんまーやーちー
いーとくいっせーじょーらい......
真言宗。