HELLO WORLDの鷺宮テラスのネタバレレビュー・内容・結末

序盤で主人公が読む啓発本が作品が提示したい主軸の逆説的命題なんだなと自動的に受け取ってた。それは具体的手法に何も触れておらず大っぴらな題目だけ記されている"それ"に主人公も愚痴を口にしながら読んでいるからなんだ。

けれども物語はこの本の姿そのままに進んでいく。「万物の創造者になれ」が象徴的。

けして詳細には触れず出逢う出来事、出かける事象だけで愛が育まれるかのように描くので太宰治（新ハムレット）に対する挑戦だと思った。そうだとしたらすごいー。（褒めてない）


短絡的な言葉で主人公に指示する様はこの脚本家さんはDVメンズかストーカーなのかなんて思いながら拒絶反応を起こした。(同属嫌悪かもしれないと思っているけれど)もしかしたらプログラミング言語の世界を表しているからなのかもと歩み寄って考えてみたりもしたけれども得意分野なので再考しても納得できず。


観ていて頭が悪くなると初めて感じた作品であったけれどもラストに畳み掛ける仕掛けと音楽はとってもよくって+2点。キャッチコピーの通りになった爽快感。