ふじこ

ザ・ドールのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ドール(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんか呪われてるっぽい人形が吊るしてある木を開発の為に切り落としたら人形が付いてきて呪われるお話。
インドネシアの映画。
出てくるお家が軒並みめっちゃいいお家なのが気になる…。

夫が昇進して新しいお家に引っ越してきたばっかりなのに色々心配してくれるお向かいさんいい人すぎるだろ…ってなる映画。

人形がお家に来てから変なことばっかりで、呪われてるわよってお向かいさんは言う。
強盗に入られて一家全滅したお家の子供がかわいがっていたお人形らしい。
人形に取り憑いた子供の霊に呪われていて変な現象が起きまくりで霊能者を呼んだりするんだけど、霊は妻の体を乗っ取って夫を殺害しようとしているらしい。
最初は人形の新しい家とされていた木を周辺の開発のために切り倒した主人公の夫を恨んでいるのかと思いきや、実は人形を操っている子供が死んだのは夫とその仲間が"いい暮らししたいなぁ"と思ってお金持ちの家に強盗に入ったせいだった。
実際の夫も妻も子供も殺したのは相棒の方なんだけど、お金と車を盗んで良い家で暮らしている夫を許すわけにはいかずに子供に呪い殺されちゃう話。
妻は人を殺して幸せになる事なんて出来ないでしょ…?って言う真っ当な価値観があるし、夫の事を本当に愛していたんだけれども、強盗殺人の共犯である夫はそのまま呪い殺されちゃった。最後の連続投身自殺だけちょっとドキドキした。

ただ全体的にチープ感漂う感じで、中盤以降の呪いラッシュからむしろ怖くなくなっちゃった。
逃げた夫を追って取り憑かれた妻が追い掛けて殺そうとするんだけど、屋根裏まで追い掛けて逃げる夫をハサミでツン、ツン、て致命傷に至らないツンツン傷害で笑っちゃった。もっとちゃんと刺してよ。

自首するから俺に生きるチャンスをくれよ!って死んだ子供にお願いするんだけど、
わたしには生きるチャンスをくれた?
と言う真理よな…って返しをしてくる。そうだよね…有無を言わさず殺されちゃったのに、なんで償うチャンスをやらなきゃならんのかと。分かる…分かるよってなるシーン。

ちょいちょい出てくる呪われた人形に乗り移ってる少女の悪霊が、あんまり霊の造形が怖くないのよね…。あっ生身の子供だ…って感じが凄くするし、顔の造りもいまいち。口からバシャーってなるのもなんか汚いし。

最後は自首も許されなかった夫が良い家の吹き抜けの2階から2回位投身自殺して死亡。
めっちゃ面倒見の良かったお向かいさんも呪われて投身自殺させられたし、霊能力者のお供だった男2人くらいも死んどる…。結構被害が大きい。

最後は家を出る妻と霊能者が 前を向いて頑張ろうね…みたいになって終わるんだけど、なんで家に人形置いてくのぉ?この家次買う人どうなんのよって方がすごい気になった。家具付き物件もあるにはあるけど、勝手に呪いの人形付き物件にしないで欲しい。引き取れよ…霊能者の人がさあ。

全体的にチープだけど、まぁ押さえるところは押さえてあるんじゃないかなぁって感じの…チープホラーとしては良かったんじゃないかなぁ…無意味に長いし、何かを目撃→キャー!→夫信じないのターンが長すぎたけど。
キャー!→駆け付ける→何もない虚空で妻だけ暴れる のシーンも多すぎてうんざりだけど。もっとパターンが欲しい…若しくはもっと映画の尺自体を短くして良い。

続編もあるらしいじゃん…このチープさ自体は別に気にならんので観ようかな。
家だけはマジで良い家。
ふじこ

ふじこ