ノッチ

よみがえったスザンナのノッチのレビュー・感想・評価

よみがえったスザンナ(2018年製作の映画)
3.5
愛する夫が出張中に強盗団に生き埋めにされ殺害された妊婦が、“スンデル・ボロン”と呼ばれる悪霊と化し復讐を開始する。

インドネシアのホラー映画。

2018年製作ですが、敢えての80年代風ホラー。

インドネシアに伝わる悪霊、スンデル・ボロンになってしまったスザンナの物語。

映像やらストーリーやら演技やらが現代に製作したとは思えないほど古臭いイメージ。

だがこれはあえてそういう作りをしているみたい。

というのも、この映画は80年代に活躍したインドネシアのホラーの女王と呼ばれた、スザンナという女優に捧げられたものらしい。

世界的にはあまり知られていないようですが、おそらくインドネシアでは人気女優だったんでしょうね。

そこまで怖いわけではないが、恐怖シーンはなかなか雰囲気があって楽しめる。

特に犯人を始末していく方法はバラエティーにとんでいて面白い。

反省もなくのうのうと生きている犯人たちは許しがたく、途中からすっかり幽霊のスザンナに感情移入していた。

自分とお腹の赤ちゃんを殺された復讐をしたいだけなのに、色々と可哀想すぎた。

それにスザンナは死んだ後も夫を愛し、彼に危害が及ぶのを恐れる。

なんて悲しい物語だろうか。

最後はなんかもう泣きそうになってしまった…。

突出して優れているわけではないが、なかなか見所のある作品である。
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