たま

カセットテープ・ダイアリーズのたまのレビュー・感想・評価

3.5
おおぉ!懐かしのカセットテープとウォークマン。

よくこれで音楽を聴いたものです
“ ブルース・スプリングスティーン”じゃなかったけどね。

1987年の高校生には“ ブルース・スプリングスティーン”は旬じゃなかったけど、パキスタン移民のジャベドには、彼の醸すパワーと言葉に心をわしづかみにされ、すっかり魅了される。
まるで雷に打たれたように。

田舎町の閉塞感、ネオナチの存在、父親からの束縛、ジャベドは鬱屈とした感情から解き放たれ、壁を打ち破ろうと突き進む。

それでも家族の絆はジャベドにとっては不可欠なもの。狭間で葛藤する。

パキスタン移民を「パキ」と呼び侮蔑する言葉は他の映画でも何度か見た事があったけど、「国民戦線」というものが存在したのは知らなかった。
移民排斥はいつの時代も存在する。

音楽の持つ力ってすごい。
多くの人に影響を与えているんだな。
ブルース・スプリングスティーンの詞をじっくり堪能しました。

サクセスストーリーは見ていて元気を貰える。実話ベースとなれば尚更。
たま

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