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少年の君のsunflowerのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.8
予告映像で既に心を持っていかれ、
観たくてたまらなかった本作。

本編は、やはり号泣無くしては観られないものでした。

卑劣極まりないイジメ。イジメ。イジメ。
イジメの域を遥かに超えた暴力。
あんたらね、それね、もう犯罪だから。

卑怯な手口のオンパレードに、虫唾が走るとか胸糞なんていう言葉では表し切れない感情に、心が抉られた。

そんな中、シャオベイだけが救いだった。

あんな風に誰かを、離れた場所からひたすらに見守り続けて助けて救ってくれるなんて。

純粋でひたむき過ぎて、もう、ぐちゃぐちゃに泣けてくる。

本作は、チェンとシャオベイの頬を伝う涙がとても印象的。
涙を流しながらなんとか笑顔を作ろうとする姿が印象的。

あんな風に微笑み合える誰かがいるだけで、
人はあそこまで強くなれるし、貫き通せる。

心が浄化されたし、彼らに何かを教えられた。

チェン役のチョウ・ドンユイの透明感と、
シャオベイ役のイー・ヤンチェンシーの
優しい眼差しが鮮烈。

観賞後何日経っても脳裏から離れずに
心に住みついている。



中国のイジメの陰湿さは、受験戦争によってもたらされた弊害なのではないでしょうか。

純愛だけではなく、中国社会が抱える闇も描かれている良作。

いや、傑作。

久々に傑作に出逢えました。

日本でも、たくさんの人に観てもらいたいです。


Filmarksのオンライン試写会で鑑賞🎥
ありがとうございました😌
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