冒頭の列車のシーン、客車の中に犬やら羊やら同乗してるのがそりゃもう楽しかった😆
19世紀末のイギリス🇬🇧、特に上流階級では、猫は犬よりも数段格下の動物と見なされていたらしい。「猫なんか飼ってんの?マジで?」の世界観。マジで?ってこっちが言いたい。
それはともかく、そんなお猫さま不遇の時代に、擬人化したコミカルな猫のイラストを描いて一躍有名になった画家、ルイス・ウェインの伝記映画。
名家の跡取りとして生まれるも、財産管理能力がない上に扶養家族は多く、生涯困窮した人だったらしい。
周囲の反対を押し切って身分違いの年上女性と結婚したが、数年ほどで妻に先立たれてしまう。やがて精神疾患に…。
という具合に、不幸が次々と畳みかけてくるのでやり切れないのだけど、劇中なんども出てくるウェインの猫イラストの数々が可愛いのと、ビクトリア朝の衣装が素敵。加えてキャスティングも良い。タイカ・ワイティティのカメオ出演には驚いた。
夫妻の愛猫ピーターがみごとなハチワレであった。今は亡き実家猫によく似てて、ちょっと嬉しく見たのでした。