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長沙里9.15のnanaのレビュー・感想・評価

長沙里9.15(2019年製作の映画)
4.5

涙が止まらない

優しさと愛がいっぱい。

戦争映画が嫌いな私が感動した作品だった。

これは凄い。
配給が大きい所ならもっとヒットしたと思う。
韓国映画でもかなりのクオリティ。
実話を元に制作されている。


南北が争っていたクロマイト作戦(仁川上陸作戦)
奇襲を成功させるために訓練2週間、使い古された武器と僅かな爆薬と食料だけを渡された軍隊。

平均年齢17歳
772人の経験未熟な少年兵士達のストーリー。


陰惨さ、悲惨さよりも違う事に重点を置いている。

家族や仲間を思う気持ちと精一杯生きた彼らの生き様。

どうしてこんなにいい人達なんだろう、そんな人がたくさん出て来る。

国のために死ぬなんて誰も言わない。
「生きて一緒に帰ろう」

そして彼等が1番逢いたいのはお母さん。

·家族の身代わりに男装して参加した少女。

·南北に別れた従兄弟と敵同士で再開する喜びと悲しみ。

·地雷を踏んだ部下の変わりに自分の足で踏む大佐

ストーリーがぎゅっと詰まっている。

ラストシーンの海の色の美しさ。
登場人物の心とリンクして映像が言葉を奏でているようだった

脚本が秀逸。
途中コメディのような部分も、ほっこりする所もあり、重厚なテーマを上手く観せてくれる。

演技力も素晴らしかった。

戦艦と海、爆発シーン
迫力の映像も凄い。
もっと大きなスクリーンで観たかった。


ソ連とアメリカの思惑で仕掛けられた戦争。
南北ともに若い命がこんなふうに扱われた事実。


大佐のアレ
「アメリカの自由主義を守るため」
そんな理由でこんな事していいのかよ💢


戦争映画ですが、バイオレンスよりも優しさで泣きたい方にオススメの作品。


観てよかった


後悔は…
もっと早く観て言いふらせばよかった💦
nana

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