ペコリンゴ

フォックストロット・シックスのペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.0
記録。
解放への闘い。

『ターミネーター2』や『トータル・リコール』を手がけたマリオ・カサールが制作総指揮を務めたインドネシア産SFアクション。

世界的食料不足の中、数少ない穀物生産国であったことで経済大国として躍進した近未来のインドネシア。政変によって独裁的な支配を強いられる国民の不満が募る中、議員であり反逆者認定されることになった主人公が海兵隊時代の仲間を集め体制側に闘いを挑むお話。

ディストピア的世界観の中、台詞は全編英語。役者の容姿以外はインドネシア感、というか東南アジア感は意外と薄め。

ポスターで描かれているメカは実際こんなに巨大ではないものの、なかなかカッコイイ気はするし、ステルス迷彩的な装備は少年心をくすぐる。アクション自体も迫力があって楽しめるクオリティではあると思う。

ただ、脚本がどうにも大味で、何にしたって描写不足が目立つ。名前すら覚えられないボンヤリとしたメインキャラクターたちに、よく分からん or そうはならんやろな超展開には首を傾げずにはいられないが、深く気にしなければOK…かな?

…『ザ・レイド』で脚光を浴びるようになったインドネシアのアクション映画。今後の作品に期待することにしましょう。