景子いや由紀と我聞(窪塚洋介)の夫婦の住まいの様子など思い描いていたイメージそのままに映像が流れてきたので観ながら小説を読んだ時の気持ちを思い出すことが出来た。原作では細かく書かれなかった部分(中村倫也さん演じる迦葉(かしょう)の目など)が丁寧に映してくれていて、本作で改めてテーマを再提示してくれたように感じてサイコーだった。
芳根京子さんが難しい役柄を素晴らしく演じてくれて、彼女自身が気付くことのできなかった事件までの心の内が臨床心理士の由紀の奔走のお陰もあって少しずつ構築されていくサマを映像で体験出来て小説の映画化もいいなと思えた。
与えられた生まれや育ちから自身を解放する芳根京子さん、お見事でしたー。そして景子の纏う強い責任感が伝わる雰囲気は本作のカラダを張った挑戦的な役にピッタリで素敵でしたよ!
鳩の撃退法やドライブ・マイ・カーもたのしみ。うずうず。