はじめて新型コロナにかかってしまい、1週間ほどぶっ倒れていたので、暫くぶりのレビュー投稿(1人暮らしならここぞとばかりに家で映画を観まくったと思うが、所帯持ちで家族全員コロナになってしまったのでそうもいかず笑)。
本作は、ディズニーでよく知られる『ピノキオ』を、まったく別のテイストで映像化したイタリア発のファンタジー作品。
まず、アカデミー賞にノミネートされただけあって、衣装や装飾の完成度がハンパない。特に人形劇の人形たちは、衣装・メイクなのかCGなのかわからないほど精巧で、この1点だけでも観る価値がある作品だと思う。
そして、単なるファンタジーではないダークな雰囲気も見所のひとつ。子どもが観たらトラウマになるような気味の悪い物語で、大人でも薄ら寒さを感じるようなストーリーだった。それゆえに「嘘をつかない」「正しく生きる」というような教訓がよく伝わる内容になっていると思う。
正直、ディズニーのほうの『ピノキオ』は子どものころに観たきりでストーリーはうろ覚えなのだが、比較しながら観るのも面白いと思う。