Ryan

バトル・インフェルノのRyanのレビュー・感想・評価

バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)
3.6
降臨


ストーリー
マックスとドリューはリアルタイムで悪魔払いの儀式を配信するヤラセ番組「除霊の時間」で荒稼ぎしていた。ある日、取り憑かれた人間役の俳優が姿を現さず、ドリューの婚約者レーンが代役として出演することに。しかしレーンは台本を無視し、まるで本物の悪魔に取り憑かれたかのように振る舞い始める。



主演 ライアン・グスマン
監督 ダミアン・レベック


攻め方が秀逸。
トンチとは違って新解釈悪魔祓いとでも呼ぼう。今の時代ようやく当てはまるホラーだと思う。

結構面白い。
序盤の"ヤラセ番組"の裏側をわざわざ丁寧に説明しながら描くところなんて皮肉が効いてる。
そんな種明かしをした状態からどうやって本物?を進行させるのか?
それまでに伏線を張り詰めつつ、ちゃんと後悔と懺悔、そして…を合わせる事により「思惑」がうまく作用している。

この際、悪魔祓いは無視しても良いだろう。
何故ならきっとこのラストをやりたかったはず。このラストを先に考えて肉付けをしていったのではないだろうか?
だからこそ我々観客が予想だにしない事態と観たことのない展開、恐ろしくクールなビジュアル等が完成したのだと思う。
ちゃんと最後までチープさも残したのは優秀だ。

続編なりシリーズ化してもおかしくないくらい出来が良かった。それにちゃんとホラーグロで怖い。韓国のホラーを研究したのだろう。だからこそ劇中登場する国が韓国。その系譜に近いものを感じた。
非常に面白かった。
Ryan

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