垂直落下式サミング

マーベルズの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.9
会社の名前背負ってる系。
『キャプテンマーベル』は、一作目をほとんど覚えてない。主人公のキャラクターすら曖昧なのに、さらに知らない二人が共連れ。
コミックファンの女の子がミズマーベルになるのは、ユーチューブの広告でみた。黒人のお姉さんは完全に知らない。1の女の子が成長した姿らしい。えーっと、いたっけ?手ぶらな知識で挑むMCU屋。
コイツらは「光の力」を使う組らしい。変な光に触れてしまったことで、パワーを使うと入れ替わる。無闇に変なもんに触るなってサミュエルおじさんに怒られて、だってキラキラしてミステリアスだったんだもんと、言い訳するところが可愛らしかった。
入れ替わり体質になっちゃう設定自体は面白くて、宇宙規模で座標移動しちゃうのが大変。お手玉とか縄跳びで修行するから、この不都合を逆に利用して敵を追い詰めていくアクションが後でみられると思ったんだけど、期待したほどのものはみられなかったな。呪術廻戦で東堂(ブラザー)のIQ53万なハイセンスゴリラ戦法をみてるから、実写とはいえ見劣りした。
カマラ・カーンちゃんは、ドタバタ家族含めてとても好きになりました。マーベルズ3人で記憶を共有する装置を使ったとき、母親の死の記憶をみてしまい、悲しむモニカに寄り添い抱き締めて、さりげなくキャプテンマーベルにも、ほらアナタも来なさいよと目配せすることで、隔たりのあったふたりの距離をぐっと近づける役割をはたす。
こういうことが自然とできる人のこと尊敬しちゃうな。結局、実生活でいざってとき最終的に頼りになるのはこういう人だもん。カマラは、ヒーローである以前に人として、とても大事な資質を持ってる。
付き合いがしっかりしてていつも贈り物やお土産のことばっかり考えてる実家の母親とか、新しい場所だってどこだってスルリと人の輪に入っていける社交心の塊みたいなうちの彼女とか、地元の友達の太いツテ持ってて色々と面倒みてくれたお義兄さんとか。
僕がこれまでの人生で、自分もこうなれたらいいんだけどやっぱりかなわないなと思ってるのは、このタイプの陽の人。眩しすぎてまっすぐ見れないけど傍にいていいのかな。僕の中のキルアが俯いた。
ブリー・ラーソンは、前作よりも身体つきがいい気がする。ヒーロースーツを上半身だけ脱いで、整備工の休憩時間みたいなくつろぎスタイルは、すごく健康的。いろんな服に着替えてくれるのがうれしい。スウェットからプリンセスまで。てか、こんなにスタイルよかったんだ。タッパとケツのでかい女がタイプです。