田舎のババア怒らせたらアカン。
インドネシアのホラーと言えばまず右に出る者はいない『悪魔の奴隷』のジョコ・アンワル監督の新作。
道路の料金所で働くマヤはある夜、ナタを持った謎の男に襲われるも、間一髪の所で警察により射殺され、急死に一生を得る。
ところがどっこい。その男はマヤの故郷である村にまつわる不可解な言葉を残して絶命しましたとさ。
その言葉の意味を探るため同僚のディニと共に幼少期に過ごした故郷のクソ田舎へ舞い戻るのだが、、、
マヤは何故かこの村には子供が1人もいない理由を知った時、黒魔術によって呪われた村の驚くべき秘密に戦慄するインドネシアのクソ田舎怖いよホラー。
本国インドネシアで最大のヒット作となった『悪魔の奴隷』のジョコ・アンワル監督がまたまた不気味で非常に挑戦的なホラーを引っさげてやって来たワケですが、古典的な田舎ホラーというジャンルをインドネシアのお国の歴史と文化を交えてカルト映画へのリスペクトを滲ませた力作でしたね。
アンワル監督は毎度のことババアは怖えし、妊婦系の話好きよな。
しかしながらオカルトもんとか全然好きちゃう私にとっては個人的にはあんまりハマらず、アンワル監督には初期の『リチュアル』や『禁断の扉』の様な目まぐるしいサイコスリラーを期待したいよなぁ。
『悪魔の奴隷』から『フォークロア母の愛』今作とオカルト色強くなってからはどうも個人的には合いません。
ただ今作はオカルト物ではある物の、悪魔の奴隷で多用していたジャンプスケアを若干落ち着かせて人間の怖さを見せる演出も多かったのは好印象だったかな、
序盤のマチェーテ持ちながら静かに近づいてくるオッサンの怖さは半端ねぇし、ああいうんを見せてくれ!
あとジャケ裏で覚醒ゴンさんヘアーの女が3人も居てコレはピトー並みなバケモンと戦うんかなぁ思って楽しみに思ってたら女が逆さ吊りになってただけでした。
とりまコロナで最近田舎に帰ることもままならなくなったこのご時世だけど、是非とも皆んなも田舎に帰った暁にはババア孝行してくれ!