鷺宮テラス

佐々木、イン、マイマインの鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)
4.4
20代後半の地方出身のキャストスタッフたちが映画を作る。

高校時代を10年前と呼べてしまう年齢に達するというのは初めて人生を真面目に振り返る瞬間があって満足する部分もあったり何やってんだオレ、とゲームのステージが攻略できてなくても強制的にクリア扱いになって排出されて次のエリアに降り立っている気分になる。勝手な解釈だけど"その位置"にいるひと達の思いが結集したような熱量を持った作品でした。

敗北を味わって傷が癒えず責任から逃れ続けて目の前の現実を見ないフリをして退屈な毎日を送っている者たちよ。佐々木、悠二らを胸に上を向いて這い上がれ、打ち破れ。

あの子が答えを絞り出すまでの時間はアイツが確かに爪痕を残したと感じて佐々木の親友でもないのにオレは嬉しかったよ。


やはらかに 柳あをめる 北上の
岸辺目に見ゆ 泣けと如くに


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内山拓也監督、萩原みのりさんご結婚おめでとうございます。
鷺宮テラス

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