しろくま

望みのしろくまのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
3.7
《息子の同級生が殺害された》
〝規士が事件に関わっているということですか?〝規士君と事件の関連性については、まだ何の事実も判明していません。ただ事件の事実関係を知っている可能性が高いと考えています〟

一級建築士の一登(堤真一)は商談中の顧客を事務所に隣接する自宅に案内することがあるが、彼がデザインを手掛けた邸宅はそれはそれは立派で、そりゃあ、奥さんがお綺麗な石田ゆり子さんで、かっこいい息子の岡田健司君に、素直でかわいい清原果耶ちゃんが娘だったら自慢したくなるのも分かる理想の家族って感じ。

ただ、怪我でサッカー部を辞めてからはゴロゴロして生活も不規則な息子に〝何もしなかったら何もできない大人になる〟と説教をする真一パパだけど、息子は反抗的で、家を飛び出して連絡も取れず…。そんなときに殺人事件のニュースが入り…。

〝何もしなかったら何もできない大人になる〟って言ったけど、まさか殺人を犯すなんて…。それとも同級生を殺した犯人に殺されたの?という、どっちに転んでも最悪な展開。その上、自宅に押し寄せるマスコミの過熱報道と無責任なネット民の誹謗中傷にさらされ憔悴しきって…。

渦中の息子がどうなっているのかをまったく映さないから、余計に気になって…。ゆり子ママと果耶ちゃんも〝やめなさい。そんなことを望むのは〟〝望んでないよ。だけど…〟と言い争いを始め…。〝望み〟というハッピーなタイトルなのに、どんどん気持ちが沈んでいく辛い展開。この先に待っているのはいったい何?望みはあるの?

視聴メモ:2023.09.06/131/Abematv
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