かなり漫画的でやり尽くされた王道アクションという感じではあるしストーリーとしては展開の予想も驚きもないけど、王道を実直にやってて良かった。
シャーリズセロンは年齢を感じさせないアクションと美しさで画が持つし、馴染みのある設定で無限の住人や亜人より壮大。
ただポリコレとLGBT配慮が残念ながらノイズになってる…全然それを入れること自体が悪いことではないし、むしろ良いことではあるけど差し込み方がハリウッド的というか乱暴に配置されてて映画作品としてそのカットに必要性を感じなかったり説明がましかったりした。
性別がとかではなく他の映画でも効果的でないキスシーンや無意味なベッドシーンがあったり、国や時代背景において黒人やアジア系がなんでそこに？のまさにそれだったのが残念。
例えばセーラムーンのウラヌスとネプチューンくらいの距離感でも伝わるし、受け手の想像の余地内でいい。
そういうメッセージ性を入れれそうな所に取り敢えず入れておこうみたいなマインドを感じると没入してた作品の世界から現実に引き戻されて醒める。
これは文化の違いなのか配給会社に通しやすいからなのか分からないけど表現が直接的で想像の余地がない、もっと言えば本当に面白い作品に人種や性別が気になる余地はないと思う。
続編がありそうな感じで終わってはいるけど、それならもうちょっと時代、シチュエーションを古代とかにしておけばこの作品が2にもなり得てなお良かったかもっていう映画。
