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トランスフォーマー/ビースト覚醒のmaverickのレビュー・感想・評価

4.1
2023年のアメリカ映画。実写版「トランスフォーマー」シリーズの第7作目となる。監督は『クリード 炎の宿敵』のスティーヴン・ケイプル・ジュニア。


原作シリーズで人気のある『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の要素を取り入れた作品性。動物タイプのトランスフォーマーが加わったことで見た目も物語も新鮮な気持ちで鑑賞することが出来る。主人公とヒロイン、主人公の相棒のオートボットも新たに変更されていて好感触。ストーリーは相変わらず雑だし、内容としてはこれまでとさほど違いはない印象。でも前述した要素のおかげで好印象のまま鑑賞を終えることが出来た。絆を感じさせる熱い物語なのが良い。

実験的な作品なのか、それとも新シリーズとしての序章としての立ち位置だからか、ビーストたちの数が少なく、活躍もそこまで多くないのが残念。キャラクター数に関してはオートボットも敵も同様。CGにお金がかかるだろうし大変なのは分かるけど、もっとたくさんのトランスフォーマーが見たかった。今作では主人公の相棒がバンブルビーからポルシェ・911(964型)のミラージュに変更になったが、このミラージュの活躍がたくさん見られたのは良かった。前半のカーチェイスシーンが迫力でかっこいいし、終盤では熱い友情を見せ涙を誘う。バンブルビーの活躍もしっかりあり、そこはほっと一安心だった。


本作は興行収入も評価も大成功を収め、続編にゴーサインが出されたとのこと。作中では最後の演出がサプライズだったけれど、やはりあの作品とのコラボレーションに繋がるんだろうな。トランスフォーマーらしさが薄まるのは勘弁ではあるが、このコラボ企画は正直楽しみではある。ビーストウォーズ単体でも盛り上がってほしいし、楽しみは尽きない。次作が待ち遠しいや。
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