垂直落下式サミング

恐怖新聞の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

恐怖新聞(1996年製作の映画)
1.5
窓の透き間から女子高生・祐子の部屋に舞い込んだ、一枚の新聞。それは災いを予告するという、恐怖新聞だった。つのだじろう原作コミックの実写化作品。
背筋の凍るようなニュースを運んでくる「恐怖新聞」の内容に沿って、次々と起こる怪奇事件にただただ恐れおののくばかりの日々。主人公は、恐怖新聞の謎に迫ってゆこうとするが…。
情報を伝える媒体が、新聞というのが時代を感じる。今やったら、恐怖ネットニュースとか予言アプリになるのかな。新聞なんて読まねえもんな、生活様式が変わると過去をリアルに感じられなくなる。
そんなことよりも、めちゃめちゃ面白くない。90年代の漫画実写化は、今よりも酷いものが多い。この映画も、マンガの脚本やし、こんなことろでイッチョあがりっしょみたいな、映画製作者の舐めた仕事っぽい雰囲気が漂う。
きゅいいいーーんっ!きゅいいいーーんっ!みたいな不協和音系のBGMに、カン高い笑い声みたいなのが重なって、それが何回も繰り返して恐怖をあおる感じで使われているが、上手くなくて、芸がなくて、楽しくもない。駄作。