メイマーツインズ

トゥルーノースのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.2
《それでも、生きていく…》

北朝鮮の政治犯強制収容所の実態を、3 Dアニメで描いた作品。
劇場公開時からずっと気になっていた…
前回レビュー作品”レッド・ファミリー〟の流れで。
Netflixにて初鑑賞。


トゥルーノースとは、”生きる意味〟。

この物語は、絶望的な状況であっても希望を捨てず、生き抜くことの大事さを観る者に教えてくれる。

3 Dアニメという手法により、残酷になりすぎず、それでいてリアリティ溢れる描写になっている。
これが実写だったら、重すぎて観ていられなかっただろう…

朝鮮語ではなく英語なのが、やはり違和感が…
世界中の多くの人々に観てもらうためなのは理解できる。
しかし、その土地の言葉だからこそ、作品に魂が宿るのでは?



これは、ホロコーストのように、遠いヨーロッパの数十年前の話ではない。
日本からわすが数百キロしか離れていない隣国・北朝鮮での今の現実なのだ…

家族も連帯責任で、死ぬ自由さえもない生き地獄。

こういう作品は、観る者の悩みを吹き飛ばしてくれる。自由で豊かな日本で生きる私たちに、これ以上の苦しみがあるだろうか?

多くの方に観てほしい作品。
日本に生まれたことに、感謝したくなりますよ〜‼︎