Paula

デストラップ/狼狩りのPaulaのレビュー・感想・評価

デストラップ/狼狩り(2020年製作の映画)
2.0
父と子と聖霊が三位一体なら、その真逆な存在として
    
"The Diabolical Trinity"   は一体全体、誰なのかを予想していた者より意外性で覆す、いわゆる ラストに色濃く反映する "twist ending" となっている。


さすガッス!? カナダ映画... ツッコミどころ満載ですマス。

タバコが一箱、カナダでは日本の二倍ほどの約1000円程度するなら、こんなセリフは動画してるぜ⁉ しかも夫のジョゼフは両切りよりも値段が、一般的に高いとされるフィルター付のタバコのチェーンスモーカーまるへそ!

Anne:The garden's done and we
   can't afford food. The season's
   turned and we have no money
   for the winter move. What if we
   can't make it out before the
   freeze?

※余談として、映画とは関係ありません。
日本ではイケイケ兄さんが、ウィードを吸う時に巻きタバコ用の紙を使うのにカナダでは、普通に巻きタバコ用の紙を一箱日本円で666円で売っている。(2月12日 20:26 UTC:協定世界時 )
ただし、巻きタバコ用の葉は、若干乾燥が甘く、味はあまりヨロシクはございません。よその国での貧乏人の実体験より

ラストは『High and Low』で呼び出された警官たちが、『羊たちの沈黙』を目撃しましたとさ!?  冗談はこれぐらいで...

独立系映画の中でも主人公たちの最も閉塞的で孤立した環境の中で、そこにパラノイアの存在を感じた時、生死を分ける人間の不思議さ、つまりアイエンガー教授が唱える "選択" へも通じるかのようなシナリオ...
監督であるショーン・リンデンは、ホラー映画についての想いをこのように述べていた。(ソフトウェア開発会社:Final Draft 2020年12月の記事より)

"Horror is my wheelhouse, and where
I would like to stay for a long time."

トンマなあたしは、時代背景が1990年代とは気付かず、最初は違和感だけしかなかったけれども... その時代背景とともに監督は、初めの脚本で設定していた登場人物を撮影の前に改変している。その事を彼は、このようにも言っている。

"It is a very different film twelve years later. While it still has the same heart and spine, everything around it changed, even through the edits."

ゴア表現やスクリプトをラストまで特徴的ではないにしても緊張感の伝わるじわじわとくる逃げ場のない恐怖を平凡でしかも説明もなく描くことで最後の大団円に全てを吐き出すように一点集中型に凝縮している。あたかも古い言葉からの贖罪のように

The road to hell is paved with good intentions.

"The Unholy Trinity" が誰なのか? その意外性こそ、この映画が高い感性と評価と、それにテンションを保っています。

失礼します。本作と同じように説明不足で...⁉
Paula

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