真っ黒こげ太郎

アクアマン/失われた王国の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.0
※このレビューではわざわざ見に行っておきながら、アメコミ映画やスーパーヒーロー映画に対してお門違いで見当違いな要求を求めている文章がぶちまけられてます。
真っ当なレビューをお求めな人はスルーしてください。


俺はアトランティスの王 ――――

アクアマンだ!!!

ヒャッホーーーーー!!!!!


まぁハッピーエンドならいいんじゃないかな。w



前作で正式にアトランティスの王になり、メラと結婚し子宝に恵まれ、多忙な日々を送っていたアクアマンことアーサー・カリー 。

しかし、父の死因となったアクアマンに対して復讐に燃えていたブラックマンタが、呪いの武器ブラック・トライデントの力を手に入れ、アトランティスに宣戦布告!!!

アクアマンはブラックマンタを追いかけて世界滅亡の危機に立ち向かうため、前作で戦いの果てに破れた弟、オームと手を組んで大冒険!!!



海の生物を操るスーパーヒーロー、アクアマンの活躍を描いたスーパーヒーロー映画。
「アクアマン」続編であり、「DCエクステンデッド・ユニバース」の完結作となる。(らしい)


…って、まぁその、もう何度も似た様な事を言っちゃってるけど、ごめん。

ぶっちゃけ今作に関してはマジで映画館で見る気起きてなかった。
正直、レンタルが旧作落ちしたら他の見たい映画のついでにレンタルするつもりだった。

もう何度も何度も言ってるので流石にご存じだろうけど、俺はCGのSFファンタジックな光線アクションより、泥臭い火薬のドンパチアクションの方が好きなんだ。
しかし、最近はその手の映画が全然来ない。
映画館で公開されたとしても、近所の映画館で公開してくれない。

そんな状況なのに、まだアメコミヒーローのCG光線アクション映画は作られ続け公開予定があるのに、火薬系映画の今後の新作は全然公開予定が不透明だ。

今作に関しても前作は確かに神がかり的な面白さだったが、今のこの状況で続編を公開されても余計なお邪魔虫にしか見えない。
…因みに俺が好きで期待していた(でも酷評の)火薬系コマンドアクション映画シリーズより好評なのも気に喰わない。
君の前作は良い映画だったが、君の所のシリーズ物がいけないのだよ!!!!(何処の赤い彗星だ)


そんなこんなでもう知らん!シリーズが打ち切りだろうが終了しようが知らん!ビデオスルーになろうが知らん!とへそを曲げていたが、それでも若干気になったので前作アマプラを見返してみたら、…畜生!何で面白いんだ!!!(涙)
結局俺は「エターナルズ」や「アントマン&ワスプ:クアントマニア」みたいに合わない作品を思い出して決めつけていただけで、映画の出来はGCの有無やら火薬の有無やらうんぬんより、演出や描写の云々が良くて面白い作品が真に面白いのかもしれない…。
(「エターナルズ」や「クアントマニア」も評価してる人は居ますが…そこは好みの問題で…。)

しかしそれでも、コマンドアクション映画をなかったことにして見捨てるなんて俺には出来ない無理だ。
しかし前作が楽しめたし、続編である今作に興味が湧くのも事実。

複雑な心境になったが、それでも「これでシリーズは終わるんだし、本当にぬるま湯CGアクションを見る最後の機会にすればいい」と思い、俺は映画館に向かった…。



結論から言うと、前作程じゃないけど楽しめた。
前作のハードルが大きすぎた感はあるし、自分が求めていたアクション演出じゃなかったけど。


今回は前作で色々あった弟との絆を取り戻し、強大な敵に挑む、というこれまた何処かで見たことあるような(主にライバルのアメコミ映画シリーズとかでw)無い様だが、今回もアクションやアドベンチャー等の娯楽要素をテンポ良く上手に展開し、様々なロケーションで物語が展開され飽きない。

後述する問題もあるが、モモアさんの肉弾アクションや海中でのドッグファイト、槍を使ったグラディエーターバトルや水中での大合戦等、アクションのバリエーションも豊か。

前作はヒロインとの冒険だったが、今作では前作で戦った弟との冒険。
脳筋で不真面目な兄と理性的で生真面目な弟の凸凹コンビはこれまたライバルのアメコミ映画シリーズの某兄弟と被る気がするが(爆)2人の珍道中も楽しい。
他のキャラもしっかりキャラ立ちしまくってて最後まで賑やかで楽しく見れた。ラストの思い切りが良いハッピーエンドも力技だが後味スッキリでほっこりした。(ゴ○ブリ喰ってるけど。オエーー!!!)


しかし、今作は傑作だった前作に比べるとやや落ちる所がある。
いや、楽しいエンタメ良作には違いないけど、前作の出来が良すぎたというか、イマイチな部分が自分の”負の側面”に刺さるというか。

というのも今作は、最初から海底王国がガッツリ物語に絡み、クライマックスまで活躍してくれるんだけど、その所為で前作にあった街中や地上でのリアルな肉弾アクションが減ってしまった感がある。
一応島で冒険とかしたり、島にある敵の基地をぶっ壊したりはするけれど、基本的にCGの敵相手が多くなってしまい、僅かにあった生身アクションの良さがだいぶ減ってしまったと言うか。

物語が前作よりは大雑把になっている所とか、新鮮味がやや薄くなってる等の問題点もあるが、やはり自分としてはアクション方面が気になってくる。

基地でドンパチとか良かったし、クライマックスの展開も賑やかで話の展開で盛り上がれたけど、やっぱり自分はCGメインのアクションより銃弾や火薬系のアクションの方がグッと来るし燃えるなぁ…という心境になってしまった。


…ここまで来ると俺自身、見当違いな文句を垂れ流してるのも甚だしいですね、当たり屋やクレーマーじゃないんだから。
これじゃ寿司屋で「この料理は生モノじゃないか!」とかハンバーガー屋で「この店の食い物は健康に悪い!」とか言ってる理不尽な連中と言ってる事同じですね。自分。


これだけ文句を言ってしまっていますが、それでも作品自体がつまらなかったわけではなく寧ろかなり楽しめた方だし、何だかんだで自分みたいなめんどくさいこだわりが無ければ劇場で見て損のない作品には違いないと思うので、興味があればどうぞ。

CG世界で光線を放つSFファンタジックアクション映画やアメコミヒーロー映画が大好きな人は、こんな駄文を気にしないでこれからもヒーロー映画を楽しんであげて下さい。

まぁ色々あったけどDC産のアメコミ映画シリーズはこれで完結らしいですね。お疲れ様でした。
ジェームズ・ワンさんもジェイソン・モモアさんも、これからは火薬でドンパチするタイプの映画を手掛けたり出演したりして欲しいですね!!!

…え?リブートされて新シリーズが開始?あっ、そうすか(白目)
(ジェームズ・ガンさんは大好きだけどCGアクション映画はもう)いいです。