Yuuki

CUBE 一度入ったら、最後のYuukiのレビュー・感想・評価

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)
3.0
謎の立方体の中で目が覚めた菅田将暉たち6人。各面6つに扉がついており、扉の向こうも同じような立方体が無限に続いている。しかし部屋には一定確率で殺人トラップが仕掛けられており、迂闊に移動するのは危険だ。職業や性別もバラバラの6人は団結して出口へ向かおうとするのだが、疲労と恐怖から徐々に人間不信に陥ってしまう。果たしてこのキューブから脱出することは出来るのか?な話

20年の時を経ての、監督公認日本版リメイク。ふむ…。脚本家の人は79年生まれで、まさにオリジナルCUBEを見て打ち震えた世代。あまりに完璧すぎるメガトンおもろスリルショックサスペンスを持ち合わせた原作を超えるのは難しいだろう…と踏みながら見てみたけど、まあまあそれなりに楽しむことは出来ました

開幕でキューブの迂闊に移動できない恐ろしさを伝えてくれる印象的な奴の死に方はかなりダウングレードしてて悪い意味で「アチャチャ…」とはなってしまったところはあったけど、原作には無かったキューブの設定や新作トラップ(発動条件は曖昧ではあったが…)、原作の低予算感を超えたキューブの奥行きが感じられる様々な映像表現など邦画にしては頑張ってた方かな。ただ登場人物が抱える過去のトラウマや性格の嫌さなどは割とよくある枠の中に収まってる感はあったような。そう考えるとオリジナル版でキューブに放り込まれた中で見せる行動からその人の全てが透けて見えるような立ち振る舞いは相当スマートだったな…と再認識させられる結果となりました

ただ、これだけは言わせてほしい。原作キューブの高すぎる壁をリメイクにて越えようとする、今まで誰もやらなかったチャレンジングスピリッツそのものが素晴らしい!!しかも映画業界としては完全に諸外国から負けまくってる日本で!こういったチャレンジ精神は何よりも評価すべきだと思います。頭ごなしに否定するのは愚の骨頂。敬具。 PS・エンドロールで流れる星野源のテーマ曲は言いかないけどマジで最悪中の最悪ではあった
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