魔法を持つ家系に生まれたミラベルだったが、代々伝わる魔法を授かる儀式で特に何も得ることは無く、魔法一家の中でやや浮いた存在であった。ある日、家族と家に魔法をもたらす奇跡のロウソクが消えかけ家もぶっ壊れてしまうビジョンを見てしまうのだが、それは姿を消したブルーノの予言能力によると、ミラベル自身が原因のようだった。果たしてミラベルの運命やいかに…な話
見てなかったディズニー映画。ミラベルが2歳半の娘の髪型にそっくり（私の遺伝でふわふわ天パ）という意味合いでも今見るのがベストだった。良すぎる！！！あまりにも良すぎ！ディズニー映画によくある定石を崩しながらこんなにも清らかな気持ちにさせてくれるとは…
それぞれ持つ魔法（怪力、地獄耳、治癒など）が一種の能力主義のような構造となってる家族がその絶対的な能力を持ちながらもプレッシャーを感じてるところや、家族としてあり続けなければならないという鎖に縛られているからこそ感じる息苦しさなどが巧みに表現されており、そこに「（魔法能力としての）持たざる者」がブレイクスルーを仕掛けるという展開が素晴らしかった！そしてここに明確なヴィランがいないのもすごい！革命！みんな良い人！序盤のミラベルのミュージカルパートで時間がゆっくりになった時「もしかして…時の能力者！？」と思った自分が情けない！
そして、言わずもがなの、全曲捨て曲無しの圧倒的パーフェクトソングの数々とビジュアルの完成度…。恐ろしさすら感じる良さでした。キャラクターも即覚えられる個性的な面々だし、カラフルで釘付けになる魔法の煌めきなど、アカデミー賞受賞も納得すぎの最高さでした。それにしても1年半くらい前の公開か。今更ですね。敬具
