人間の都合(新薬開発)によって、遺伝子操作されて高度な知性を持ってしまったチンパンジーのシーザー。開発担当者のジェームズ・フランコに引き取られて大事に育てられるが、次第に成長し、人間と同じく多感な年齢になる。「自分はペットなのか?」とすねてみたり、ジェームズ・フランコと恋人がイチャイチャしているのを間近で見て、心はスッキリとしない。そんなある日、フランコの父親が近所の男とトラブルになるのを見て、父親を助けようと、隣人に襲いかかってしまう。シーザーは危険動物というレッテルを貼られ、フランコから引き離され飼育施設に隔離されてしまう。
施設では、ほかの先輩類人猿たちや、心ない飼育員からの壮絶ないじめを経験。次第に「類人猿は結束して、人間と闘って自由を得なければ」と考えるようになる。
「猿の惑星」シリーズのエピソード0、それから起こる人間と類人猿との不幸な争いのきっかけを描いた作品。人間に救われ、人間に裏切られ、愛憎の渦巻く中でのシーザーの苦悩が心に響きました。