とある屋敷に引っ越してきたフランク一家。しかしそこは幽霊が出る曰く付き物件だった！が、どこかスレた16歳のケビン少年は冷静に動画を撮影し、幽霊の身の上話を聞くことにした。記憶も無いし、しゃべれない、シャツに書かれた名前からアーネストと名付けられた幽霊は自分が何者であるかケビンと共に探ろうとするのだが、お化け動画を父親がSNSに投稿したところ空前の大バズをかましてしまう…な話
ビッチ女がタイムループを繰り返す「ハッピー・デス・デイ」、殺人鬼と女子高生が入れ替わっちゃう「ザ・スイッチ」など、よくある設定を斬新な切り口で表現するクリストファー・ランドン監督の最新作。記憶をなくして話すことのできない幽霊が過去を明らかにしようとするかなりベタなプロットながら、TikTokを中心にバズ旋風を巻き起こしてしまう過程や親子関係に悩む自分勝手な父親とのすれ違いなど、現代的な問題を描写しつつコミカルに展開してく構成はかなり安心して見れました。何よりバーコードはげ頭のおやっさん幽霊アーネストが実に良い！
アーネスト役にはストレンジャー・シングスのホッパー署長役でブレイクして色んな映画で存在感をアピールしまくるデヴィッド・ハーバーなんだけど、話せないながらも感情に訴えかける細やかな表情の変化でセリフなんか無くてもいいくらいの素晴らしさがありました。そしてその幽霊とバディを組むケビンとジョイもめちゃくちゃ最高！！クリストファー・ランドンはキャラクター造形のセンスがズバ抜けてる気がするわな。真相がかなり取ってつけた印象はあったけど娘を持つ父として最終的にじーんとさせてくれました。オススメです。敬具
