Chacha

オッペンハイマーのChachaのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
5.0
・2024/03/29
・映画館

なかなか書けなかったオッペンハイマー。
公開初日の朝イチの上映で観てきました。
 
色々な物議があった作品。
日本人だから思うことがあったり…
色々さ、あると思うけど、
日本人目線の原爆と、彼らの目線の原爆、
そして父目線の原爆があって…
 
観てよかったと思うし、日本人だからこそ
観るべき作品なんだと思った。
 
この作品を〈面白い〉〈面白くない〉で
評価するのは私は間違っていると思う。
だって面白いわけないんだもん。
日本は被爆国であって、その原爆を作った
オッペンハイマーの伝記を〈面白い〉と
思える人なんていないと思うんだ。
仮にいるとしたら、日本の歴史を学び直した方が良いと思う。
 
ただ、この作品は、素晴らしい。
 
原爆の善し悪しは置いておいて
「J・ロバート・オッペンハイマー」の生き方や
考え方を知る、学ぶことに重きを置いたら素晴らしいとしか言えない。
 
彼は学者としてやるべき事をやり
功績を残し、開発の成功をした。
だけどそれによって引き起こした惨状をしり
自分の行ってきたことは正しかったのか否か
深く苦しみ、悩んだ。その事が大事であって…。
 
オッペンハイマーだって単に人を殺したくて
原爆を作ったわけじゃないことを理解すべき。
 
まぁ、日本人として目を伏せたくなる、不快に感じる表現はあるし、
なんとも言えない気持ちになったのは否めない。
だけど、戦争って
お互いの意見の衝突で、自国を守るのは当然で、
あの表現は当たり前だし、そりゃそうなんだよね。
 
《原爆》っていうめちゃくちゃでっかいモノがあるだけでさ
日本だって同じようなことを他国にして、
人の命を奪ってきたんだから。とも再認識しなければならないよね。
 
 
とまぁ、少し論点がズレてしまったけど
本当に日本公開してくれて良かったし観てよかった。
社会の教材として導入しても良いと思う。
若い世代、次の世代にも観てほしいし
きっとおすすめしていくと思う。
 
3時間の長尺映画だけど本当にあっという間だった。
私2時間半超える作品は集中力が切れちゃうんだけど
この作品はエンドロールまでしっかり切れずに観れた。
 
やはりクリストファーノーランは天才。
彼だからこそここまで作り上げられたと思う。
Chacha

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