実話らしいが、「岬の兄妹」を思い出す鬱作品。
必死に更生しようも環境が許さないところがなんとも物悲しく、本作最大の辛いところ。
上を見ればキリもないが下を見てもキリはないわけで、残酷な感想だが、少>>続きを読む
総集編前編。アニメ未鑑賞ながらたまたま聞いた音源があまりによくて、spotifyでヘビロテ、音楽から本作に入った口。
本当にめちゃくちゃによかった。泣いてしまった。
ガールズバンドの話だから、イメ>>続きを読む
ジョージミラーフィルムというか、唯一無二のマッドマックスの世界観、どうやったら考えつくんだという終末の描かれ方。
ある意味どの作品でも味わえない独特さだけでも一見の価値はある。
普通の少女がフュリオ>>続きを読む
漫画原作の実写化というか、創作ストーリー、マンガの中学編と大人編の間をつなぐような作品となっている。
原作ある中の創作とくればそもそも受け入れられること自体がなかなかに敷居が高く、原作を知るなら勝手な>>続きを読む
ある学校で起きた盗難に基づく、関係の崩壊を描く。
ある意味、「ありふれた」という前提内で最悪な流れになっていくのは面白く、確かにいろんな世界線ではこういう話もあるだろうなというところは無理なく観られ>>続きを読む
白石監督の時代劇。面白いか面白くないかの極めて絶妙なライン取りを責めている感じ。
「碁盤切り」というタイトル、何かの揶揄かと思っていたら割とそのまんま、というかかなり「碁」にフィーチャーした映画で、>>続きを読む
さすが、スターサンズ。お見事。
久々に満足感がある作品だった。
巷の作品10本見るくらいなら本作一本観た方が良い。
「空白」からの順当進化とでもいうべき骨太社会派。娘がいなくなったある家族の悲痛な叫>>続きを読む
100%既視感。
初見なのに、1~100までみんなが知っている内容みたいな映画。こんなに超絶ベタな映画がこの世にあるのかと驚愕。
というか90秒の映画予告を観たなら、もうこの映画を観る意味はない。あの>>続きを読む
私の中で紛うことなきひとつの鉄則があって、「松本幸四郎(市川染五郎時代から)」の出ている作品にハズレはないというのがある。それほど映像の作品に多く出ている感じでもない気もするが、出ている作品はどれも傑>>続きを読む
旅先で出会った、不器用ながらも心優しい家族と心の交流を深める話。
なんというか相手も変だが、主人公たちもだいぶ変といえば変。違和感の連続をあまりに許容しすぎる。まあ物語だといえばそれまでだが。
中>>続きを読む
名優携えたスパイ映画と言ったところだが、初日鑑賞のヒューマントラスト有楽町は大行列、久々に満席のスクリーンをみた。
肝心の中身はというと、なんというか兎に角スタイリッシュさに全振りしましたという感じ>>続きを読む
ロシアのウクライナ侵攻を映すドキュメンタリー。
私が冷たい人といわれればその通りとしか言いようがないのだが、ある意味誰しもが知る当然の事実の中で、そこに多少重みがついただけで、終始傷ついた人が手を変>>続きを読む
原作の方をちゃんと見たことないのでなんともいえないが、おそらく本来のあるべきシナリオに、流行りに乗っかった強めのLGBTブーストをかけてみましたというところのようで、作品としてのエグ味と雑味を否応無く>>続きを読む
正欲とはいいがたいが、性癖の話。
テーマは割と序盤でわかるわけで、そこからはもう信じられないほど話がすすまないというか、序盤とラストくらいしか内容がなく、100分近くグダグダどうでもいい話が続く。>>続きを読む
重病同士の二人の相互扶助の話。
前半は完全なコメディだが、後半はもはややりすぎレベルのコテコテ泣かせ演出が終始入ってくる感じ。
数十年前ならいざ知らず、数万と溢れるだろう映像作品の中で、いまさら病>>続きを読む
クリストファーノーランの処女作。
オッペンハイマーを観に行かずに、本作を観に行く私は、だいぶ酔狂なことをやっているとは思うのだが、さすがのクリストファーノーランと舌を巻くような傑作だった。
特に説明>>続きを読む
正直、数多くある傑作韓国映画の中で「新しき世界」は、私はベスト3に入るくらい好きなのだが、
なんというか、この監督も「新しき世界」以降、全部外しているような気がする。今作も全然面白くなかった。
毎回>>続きを読む
世界三大大河である、中国の長江の源流をたどるべく、長江を上っていくドキュメンタリー。
10年前にも同様のようなドキュメンタリーがあったようで、本作は10年前出会った人に再度会いに行き現状をわかちあうみ>>続きを読む
プロレス、スポ根もの、厳しい修行を乗り越えて勝利を掴み取る、、
といった話では全くない。一族の呪われた末路というか、不幸話のオンパレードみたいなストーリー。
フィクションでもやりすぎだろというよう>>続きを読む
実在するラッパーの自叙伝的?というか半生を描いた作品。
正直めちゃくちゃに癖はある作品。予告が謡うような、ラッパーの成功映画という感じで観るとかなり肩透かしを食らう。
正直、ドクズが主人公のギャング>>続きを読む
浅野いにおの絵柄が好きで何作かは読んでいるが、今作は映画もあることだし、未読で鑑賞。
なんというか、よく言えば謎めいたストーリーだが、悪く言えば当時の週刊連載に追われて、設定とノリから、その場の思い>>続きを読む
ちょっと前のパルムドール受賞作にはだいぶ信頼感があって、今作も受賞作、さらには4Kというところで、劇場で鑑賞。
ほぼノー情報のなかの鑑賞で、ジャケ見ただけだと、浜辺でピアノ弾く熟女の話なのかなと思っ>>続きを読む
川村元気の映画といえば私の中では公式があって、「とにかくすごい映像美だが、中身は薄い」というのが大体で当てはまると思うのだが、本作もまさに御多分に洩れず。
見目麗しい俳優陣と、世界中の綺麗な景色を背>>続きを読む
4月上映なのに、普通の顔してtoho日比谷で上映していたので鑑賞、満席。
私にとっては最後の10分のための映画という感じで、ラストの展開は周りの人と感想を共有したくなるというか、たまらないエモさがあ>>続きを読む
はっきり言って、私は観方を間違えた。
前作知識は必須。
私は、前作はあまりの地味さと武骨さで途中退出したのだが、今作も冒頭から専門用語連発の展開、外国語の授業を受けている気分になり、また退場してしま>>続きを読む
介護で働く女性が、ある事件を境に地獄のように転落していく話。
「半地下はまだマシ」みたいなパラサイトよりヤバイ的な連想を持たせる広告をうっている本作だが、まぁそれはいわずもがなとでもいうか過剰広告で>>続きを読む
監督前作の「悪なき殺人」の映画的な技巧さといったらすさまじく、そのトリッキーさは今でも余韻として思い出すくらい好きだったのだが、
なんか今作は普通だなぁという感じ。というか未解決事件を追うというとこ>>続きを読む
テアトル新宿にて、舞台挨拶付き上映鑑賞。
2012年に死去された若松監督を取り巻く映画業界を描く。
前作とは監督が違うが、今作のほうが楽しめた。
というのも、この映画の魅力の大部分は、「若松監督」の>>続きを読む
犬好きの女装中年の半生みたいな話。
主人公が警察の事情聴取で自分の出自を語っていくみたいな展開なのだが、汚らしく別に興味を惹かれないので、とにかくどうでもいい。例えるなら、電車で隣の人の会話が聞こえ>>続きを読む
サイコパス作品。中国のベストセラー小説「坏小孩」が原作で、作家は中国の東野圭吾的な感じだそう。
タイトルからでは感じられないほどハードなネタなのでなかなか見応えあるし、予告からも内容読みづらいし、大>>続きを読む
今週の新作で観たいと思える作品がなかったので、午前10時の映画祭にて旧作鑑賞。
海の上で生まれ、生涯陸に上がらなかったピアニストの話。
原題がThe Legend of 1900だが、内容の分かりや>>続きを読む
うーん、the邦画という感じ、底が浅くて何度も退場したくなる。
登場人物も少ないのに、その人物が雑に、実は深い関係性がありましたみたいな感じで繋がっていくのがまあ見てられなくて、これを二転三転という>>続きを読む
敬愛するガイリッチー監督作。
いつもの下品でおしゃれな展開は鳴りを顰め、無骨に戦火を描く。
全体的に綺麗にまとまっているし観やすさもあるが、性悪説な私はどうしても展開を信じ切ることができなかった。>>続きを読む
デレクツァン監督の名作のリメイク、韓国はやはり作品の目の付け所がうまい。
正直、原作自体が凄まじく良いので、やはりこの作品自体もたまらないエモさがあり最高だとはいえる。
大好きだけど憎くもある友達、>>続きを読む
犯罪都市に、薄味の狐狼の血を混ぜてみましたという感じ。
お笑い寄りの一作目、迫力凄みを増した二作目、三作目の本作は一作目に寄った感じでクオリティも一作目並みにめちゃくちゃに落ちた感想。
なんという>>続きを読む
果たして夫は自殺か他殺なのか。
サスペンスとして考えれば上記一辺倒、そのどっちかを問うのみ。
ならば二通りの展開をオチは誰しもが考えついてしまうもので、その割に上映時間も長くて少し眠くもなってしまっ>>続きを読む