結果じゃなくてもいい。ただ可能性が欲しい。
キャラクターを動かすというアニメーションの基本中の基本を徹底追求、劇場で見ることを前提にしたサウンドエフェクトと劇版。控えめに言って傑作。
このレビューはネタバレを含みます
主人公は能動的に動かなければならないというのが劇映画の基本なんだろうが、結末のお膳立てだけしといて後は流れ任せ…というのも新しいストーリーテリングとしてまあ良いのでは。
『おやすみプンプン』は読んだ>>続きを読む
あんまり詳しくはないがここ10年くらいで確立された、毎年人気キャラを入れ替えて作る制作体制が鼻について暫く見てなかったけど、ここ最近は色んな意味でかなり面白いようで気になり…
内容云々は置いておい>>続きを読む
ボンキュッボンのルビーと筋肉質なワイスが新鮮。
前編と比べると単純にコラボ作品と化した印象で、物語上必要な苦悩を後半簡単に並べてみた感がある。葛藤に関してはVolume 9が出来過ぎた。
経営状態が>>続きを読む
生きていくには物語が必要であり、それは他者から与えられるものだけではなく人を愛する等で自分で創造していけ、って話っすよね。
生命力溢れすぎな自然を写したショット達。
多分メインなのは後半の森での男女の交流だと思うが、故に各々の事情を描いた前半は若干味気なく少しばかり舟を漕いでしまった…個人的には一応話の筋がある『ゴースト>>続きを読む
寝落ちから始まる珍道中。なぜかは知らないけど「寝落ち」という要素が好きだった。アコギの音色と16mmフィルムの質感が良い。
サントラはSpotifyにあるので今日から睡眠BGMに活用しようと思う。
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濱口竜介らしくはないが十分良作。
カメラマンの男が男娼の子を写した写真のアルバムを捲りながら、モデルとしてではなく自身も他者と同じように性的対象として見ていたことに気付く。一方男娼の子はモデルとして>>続きを読む
ハシゴした上一番眠くなる時間帯に見たので、主人公の父親の謝罪の場面から主人公が恋人連れて実家を訪れる場面までの記憶がかなり朧げできちんとした評価ができないのだけど、あのラストだけでこの点数はあげていい>>続きを読む
マックス・リヒターぽい石橋英子の劇版が流れる娘視点のオープニングから長回しの便利屋の男の仕事風景の時点では「映像主体なのは俺の求める濱口作品じゃないな…」と思っていたけど、爆笑必死の杜撰過ぎるグランピ>>続きを読む
3話だけどうしても見返したくてポチったわけだけど、公開時全然好きなれなかった1話、2話も含めてあの時よりも心染みる内容になってて泣いた。「金持ちとのセックスがどんなのか知りたかった」とかいう爆笑台詞が>>続きを読む
フラッシュポイントとかドラマでもやったのに今更映画化とか遅れ過ぎやろとは思いつつもやっぱり楽しい。がマイケル・キートンやマイケル・シャノンの再登場に物語的な意味はさしてなかったことにちょっと疑問。あと>>続きを読む
ようやく見れた。コロナ等現実の情勢と重なる偶然の一致。そんなクソほどイカれてる世界でも日常は確かに存在して、変わらず人間の醜悪さも存在する。この出来なら『おやすみプンプン』とかもアニメ化期待しちゃいま>>続きを読む
ミュージカルなんだから大音量で見たいのに引越した先がマンションなので微妙な音量で見るハメになって悲C…
巨匠が作ってるので粋なラストシーン含めて演出はそりゃ良いが、結局お高く止まってやがって!という感想が出てくる。こんな恋してみたいか?
矛盾や欺瞞、エゴが蔓延る醜い世界。あれから何十年と経つのに世界は何も変わってない。今の世界情勢を鑑みると、語られるべくして語られた物語にしか思えない。
「浮気は女性だと”運命の出会い”なのに何で男になると”秘書とのセックス”なんだ?」なるほど、そういう視点はなかった。単純なコメディというより親子の絆を取り戻そうする父の奮闘記にも見れなくない。
台詞全然聞き取れないけど『蜘蛛巣城』って見やすかったんだなあって。古風な文体が色々邪魔をしている気がする。翻案という作業の大切さを知る。
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相も変わらず原作未読なので、増え過ぎたポールの肩書きに何の違いがあるのか知らないし、ポールがハルコンネン家の血筋の人間だったという設定もハルコンネン家滅ぼして今後活きていくのかさっぱりだが、流石にジャ>>続きを読む
神父の親父、この手の作品に出てくる厳格な父親の中では意外と甘かった。普通が醤油煎餅なら、こっちクッキー並みに甘い。いやビスコかもしれん。好きだけど。
映像のルックは最高だけど、内容そのものはダイジェストぽく、ドラマでやった方が多分良かったんだろうな、と。(4時間版あるらしいけどどのパートが増えてるかで面白さ変わりそう。どちらにしてもジョゼフィーヌ関>>続きを読む
話のまどろっこしさはあるが、序盤の列車アクションの時点で引き込まれる。マカロニの方が好きだったりするのだけど、偶にアメリカ産に触れてみるのもやっぱいいな、と。こういう昔ながらの西部劇がケヴィン・コスナ>>続きを読む
物語でリアルに感じられる要素というのは実際はまやかしであることを物語に教えられるという円環構造で頭が痛くなる。(私が勝手にそう思ってるだけだけど!)でっちあげた本の本筋よりも家族や恋人等の主人公の身の>>続きを読む
再見。人物の抱える苦悩に明確には迫らない代わりに「生きにくさ」を共感ではなく視聴者自ら体験させる、純度100%の喪失感で満ちた映画。ダロウェイ夫人の展開に悩むニコール・キッドマンの瞳が脳裏に焼き付いて>>続きを読む
他の作品どこで見れんねん。三宅唱の作品まだこれと『きみの鳥はうたえる』しか見れてないので配信等でもっと見せやがれです。
スポーツ映画ながら勝負の勝ち負けには特にこだわりを感じないのが新鮮的。彼女が唯>>続きを読む
多分高校振りに見た。今度は大塚明夫氏による吹替。なんか男っていつの時代も幻想の女を(今回はちゃんと存在はしてるのだが)追い続ける生き物なんだなぁ、とかしょうもない感想が出てきた。
取り敢えず教養の為に見ました。シェイクスピアに限らず、古典モノはどれだけクサい台詞に命を吹き込んで重みを加えられるのか、あるいはリアリティを出せるのかという点においてやはり名優という存在が必要不可欠で>>続きを読む
カレーの隠し味が林檎と蜂蜜なのは決してバーモンドカレーを使っているからじゃないし、地球が黄色なのはこの世の全員が知ってる常識だよなあ!
一時的とは言え鬱が吹き飛びました!ハピなるゥ!『レインボーライブ』時の回想がクドかったりもするが、プリズムの煌めきをシャワーの如く浴びた俺はもうこのシリーズを冷静に評価することは二度とできんのだな。永>>続きを読む
『インランド・エンパイア』ぽい。
ホアキン・フェニックスが3時間ピーピーキャーキャー騒ぐだけだけど、それを楽しめる感覚があったので私は満足です…と思っていたのは序盤までで、夫婦の下りから家に着くまでの>>続きを読む
アメリカン・ドリームの死と自意識過剰の白人男性の典型例。「Make America Great Again」のスローガンやトランプが良いスパイス。
ロビン・ウィリアムズがロビン・ウィリアムズたる所以がわかる映画。どれだけ王道な出来であろうと、或いは微妙な出来であろうと、出演シーンはもち前のカリスマ性で彼が全部持っていてしまうのだから恐しい俳優であ>>続きを読む