言ってしまえば平坦な物語で、なにも大きなことは起こらない。
しかしその平坦さこそが、劇中の個々人の努力と思いやりによるものであることは疑いようもない。
藤沢が新卒入社した会社でしてしまうミスの数々と>>続きを読む
正直に告白すると、1回の鑑賞だけではこの映画が語る主題の本質を捉えることができなかった。
監督のインタビューを参照してはじめて、そういうことかと合点がいった。
それほどまでに、平山の生き方が自分のそ>>続きを読む
Z世代、中でも20歳前後の主人公2人が持つ空気感の描写力が、抜群に高く驚いた。(身近に該当者がいるもんだから、「あ~こんなことしてるわ~」と余計に)
しかもその雰囲気を壊さないような、センスのあるスト>>続きを読む
恐竜的な野性味や、チャージ時点で見るからにやばそうな熱線放射。
ゴジラの造形が素晴らしく、初めて劇場で見たゴジラ映画ということもあってか、かなり恐怖を感じた。
銀座蹂躙シーンは圧巻の一言。(しかし神木>>続きを読む
原作未読。
私自身こんな形の恋愛に憧れているのもあり()、あらすじとポスタービジュアルを見た時点で惹かれていた。
結果としてはなんだろう、どこか惜しい感じが否めない。
導入はいい感じで、朝食の準備や>>続きを読む
まずは、今この時に宮崎駿の新作を見られることに感謝。
庵野秀明の「謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなっている」という言葉を実験するように珍しいプロモーション手法を取ったけれど、影響力ある人達がこういう>>続きを読む
演技・撮影・脚本・音楽がどれもハイレベルで、総じて巧いなという印象。
見せ方ひとつで、同じキャラクターでも"人間"にも"怪物"にも変わってしまうから素晴らしい。
世界的なトレンドによる要請からか、結>>続きを読む
映画とは一体何なのか
ハリウッドの歴史や関わる人々、時代の理といったものに対するチャゼル自身の価値観と、溢れんばかりの映画愛を感じられた。
栄枯盛衰の激しいハリウッドの中で、自分自身も特定の時代の>>続きを読む
旅先で景色を見るとき、定番の展望スポットより、道中ふと立ち止まった何でもない景色の方が心に残るなんてことあるよね
今回のラウラもそんな感じで、お目当てのペトログリフも謂わばがっかり名所
しかし帰路に>>続きを読む
前もって決めていたという被害者側の母親の「ある言葉」を聞いた時、その強さや美しさ、尊さに心震えた。
怒りによる停滞ではなく赦しによる前進。
自然と涙が溢れた。
それまで徹底的に4人の話し合いに向かい>>続きを読む
「生きていけば、必ずそこには希望はある」
「頭の中で考えていることは誰にも奪えない」
素晴らしい言葉だが、裏を返せば、考えているだけでは何も変わらないということでもある。松田が示したように行動しなけら>>続きを読む
死という絶対的なものを前にしては、どんなものも抗えないなと。
選択というのは、寿命という限られた期間の中で行われるからこそ意味を持つということを、元彼アクセルの死に直面したユリヤの行動から感じた(寿命>>続きを読む
映画として、また続編として最高の完成度。
特筆すべきはやはり実際の戦闘機を用いての撮影で、IMAXで鑑賞した分、Gのかかるキツい操縦シーンではこちらも息が詰まるような感覚だった。終盤ややメタルギアみた>>続きを読む
そこまで劇的なドラマがあるわけではなく、70年代のカリフォルニアをそのまま切り取ったような感じ。それによって伝わってくる当時の空気感や生活感。好きな人にはたまらないのでは。
肌荒れもそのままな、いい>>続きを読む
昨年「フリーガイ」を観た際によく名前が出ていたのもあって、いつか観ようと思っていた作品。結果、「フリーガイ」が多分に影響を受けていることがわかったし、こちらの方が1人の人間である分、より実験的なテイス>>続きを読む
やはりサムライミ作品は映像が面白い。
シーンの切り替わりや独特なカメラワークなどはほんとに飽きないし、単純に楽しい。イルミナティの面々のやられ方も中々強烈で、抑えられてるとはいえこの種の表現をMCU作>>続きを読む
言わずと知れた、アイデア一つで全国的に伝播したシンデレラ映画。
無駄に見えていたものも実際には無駄ではなかったという隙のなさに、ただただ感服。劇中と観た後で意味合いが変わるセリフは多くあるけれど、意味>>続きを読む
今更だけど人生トップクラスに好きになりました。
IQが低く波乱万丈な人生を送ってきたフォレストだが、いつだって手を抜かずに一途に生きてきた。
現代を生きる人にとって必要なのは案外そんな愚直さであって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とても濃密な映画。役者陣の演技やひたすらに美しい映像など、あらゆる面で高レベル。
だが、話的には受け取る人によってかなり感想は変わりそう。
かく言う私もどう受け取ればよいかわからない。ただの誘拐と言わ>>続きを読む
ケネスブラナー自身の溢れんばかりの家族愛・郷土愛が描かれる、心温まる映画。
様々な事象が複雑に絡み合ってできている世界が、子供であるバディという純粋なフィルターを通して描き出されることによって、余計>>続きを読む
新しいバットマンとの出会いに感謝。
「JOKER」がジョーカー誕生を描いたとするならば、こちらはバットマン誕生の映画だろうか。
肉体的にも精神的にもすごく辛そうなのに加え、普通に謎解きをミスったり、>>続きを読む
午前10時の映画祭にて観賞。
これは紛れもない傑作ですね。
今なお語り継がれる理由がわかりました。
行って帰るだけのシンプルなシナリオなのに、これほどまでの密度の濃さ。
喜び、怒り、悲しみ。様々な>>続きを読む
さすがはスピルバーグといった感じでした。
全体的に色褪せたようなフィルターがかかっていて当時の雰囲気が伝わりつつ、そこに色彩や光が効果的に使われていて視覚的に大満足。
またベンチやベッドの骨組みなど>>続きを読む
70~80年代にかけてアメリカで活動していた、テレビ伝道師タミーフェイの生涯を描いた物語。
伝道師というと日本だと馴染みがないが、アメリカではよく知られた話なのかな。
チャステイン自身が制作権利を購>>続きを読む
ウェスアンダーソン作品初観賞。
でしたが、私には合いませんでした…
個人的には追いたくなるようなストーリーを映画に求めてしまうので、今回のような美術性と創造性で魅せる作品だと少し…って感じでした。>>続きを読む
ストーリーは平凡だったかな〜
実話ベースだから仕方ない部分もあるけど。
役者陣の演技は圧巻でした。
レディーガガの演技は初めて見たけど、薄っぺらい人間を演じるのが上手すぎて。
アダムドライバーも最後>>続きを読む
自分の脳みそが小さすぎて纏められない。
何か凄いものを見た気分。
原作は一度読んだが、初村上作品ということもあって中々落とし込めずにいた。その原作と今作は相補的になっているような感じがして、原作の理>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
う〜ん、ただのお祭り映画でしたね〜
ちょっと期待しすぎたところはありました、反省。
ガーフィールドとマグワイアの登場には感激だったのですが、余韻に浸らせたいのかその後少し間延びしたシーンが多かったよ>>続きを読む
NWHの予告にドックオクが出てきたため慌てて再鑑賞。
小さい頃にぼんやり見てただけだったが、ちゃんと見返すとまぁ面白い。
まずサムライミの空間の使い方が抜群に上手い。アクションシーンで一つ一つのカ>>続きを読む
中盤でランドールが取り乱して言う、「彗星が衝突するんだぞ!いいわけないだろ!」という、少し考えれば当たり前に分かる様なことでも、情報が入り乱れる昨今では簡単に見失ってしまうのか。
いかに我々が本質を>>続きを読む
めちゃめちゃいい映画体験でした。
過去2作を見たのはだいぶ前になるけど、雑な死に方だったり下品なもの(いい意味で)を見て、あ~こんなんだったな~なんて段々と思い出してきたり。なんで年末におっさんがお>>続きを読む
アーティストの情熱と苦悩を丁寧に描いた、すごくいい作品でした。
やっぱアンドリュー・ガーフィールドは、心の奥底に熱いものを持っているような、人間臭い役柄を演じるのがすごく上手いなあと改めて認識。>>続きを読む
なんかコナーの扱いとか色々大事な部分が抜けてる気がするんだよなぁ、、、
ミュージカルは明るい方が好みだ
海外の評論家の間では賛否が真っ二つのようだが、個人的にはMCU作品というだけでなく、1つの映画としてトップレベルに面白かった。
なんといっても映像美が圧倒的。1つ1つのシーンが印象的で、純粋に美しい>>続きを読む