タクヤさんの映画レビュー・感想・評価

タクヤ

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恋と知った日(2023年製作の映画)

3.5

"恋人にしたい男"の条件を一つずつ減らしていった先にいる男が山田孝之なのめっちゃ面白い。

出会って、付き合って、別れるだけの話なんだが、40分の中でのテンポと余白のある描き方が良かった。

唐突な別
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.7

松竹の公式YouTubeチャンネルでゴールデンウィーク特別企画の無料配信。

快活なキャラとストーリーで気持ちがいい。
松坂慶子がとても美しい。若い松坂慶子を見たのは初めてかもしれない。

キャストは
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社葬(1989年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

東映のYouTube公式チャンネルにて期間限定無料配信。

特命係長只野仁みたいな話だった。

社内で派閥争いをしている会長と社長が相次いで倒れて……というところから話が展開するのだが、世界観と登場人
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陰陽師0(2024年製作の映画)

2.7

奈緒と染谷将太の二人きりのシーンはとても美しく、花が開いていく描写はとても想的。
染谷将太がはじめてイケメンに見えた。

アクションシーンの人間の動きとCGとミステリーのストーリーはもう少し頑張っ
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#ミトヤマネ(2023年製作の映画)

1.9

アーティスティックに撮りたかったのだろうが、なにかが足りない。
SNSで有名になる、炎上する怖さはわかったが、ディープフェイクの怖さについては描ききれていない。

玉城ティナのかわいさに全振りして撮っ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.9

80分長回しの一本撮りのような途切れない会話。そこそこ下ネタもあるのにこの二人なら様になる。
9年ぶりのサプライズの再会にしては当たり前のように二人でカフェまで行ってちゃんと9年前のあの日のことから二
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

エコノミークラスの機内という画質も音響も最悪の環境で見てしまってはこの映画の凄さを半分も享受できていない気がする……。


極限まで説明台詞やナレーションを排するというノーランのこだわりがめちゃめちゃ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

前半の限界アメリカ社会パートは少々長いものの、「ポリコレは白人が白人を慰めるために存在している」などと真っ向から主張する映画は痛快だった。
この映画に「アメリカン・フィクション」と名付けるセンスがすご
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交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.0

演出はよくあるキラキラ少女漫画なのだが、ストーリーは割と入り組んでいて、はらはらさせてくれたり、主人公たちに共感させてくれたり反対の感情を抱かせてくれたりする。
通りで、原作派マンガではなく小説なんで
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.3

丁寧で健全なウイスキー蔵再建物語だった。
ウイスキーのことを勉強したくなった。


後の成長へのギャップのためとはいえ、主人公の男の子の「最近の若いもん」感が過剰だった。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

もうすぐフュリオサ公開ということで二度目の鑑賞。

なんとなく無理くり説得されてしまう世界観の構築とこだわりの衣装や車などの小道具が素晴らしい。

エネルギーが枯渇した世界にも関わらず、絶対に戦闘に必
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.5

たった20数ページのなんてことのない短編をよくもここまで膨らませたものだな思う。オリジナルと言っても問題にはならないだろう。

画作りや衣装やコマ割りなどがとてもきれいで、初長編作品にして千原監督の個
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

先に見た人からの「予習したほうがいい」というアドバイスが功を奏したのかたくさんの登場人物と早すぎるテンポにも関わらず物語についていくことができた。

原爆投下までを描くものだと想像していたが、終戦の時
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Bar25 時間の枠を超えた日々(2015年製作の映画)

3.3

「ビジネスヒッピー」の部分ばかりが映されていたが、もっと音楽の部分も知りたかった。

監督・脚本の二人はこの映画しか撮っていないようだが、どういう人たちなのだろう。
警察からの警告やデモ運動、市長との
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.2

警察によって運営されているんじゃないかというくらいめちゃくちゃスパイに入りこまれている東鞘会。

メインキャストでありながら室岡のキャラクターや過去があまり見えてこなかったな。彼に感情移入をさせたいは
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

リュック・ベッソン版ジョーカー。
リュック・ベッソン版ホーム・アローン。(←これ大事)
リュック・ベッソン版1O1。
演出はおしゃれ且つ見やすくて、話も爽快で私の好きなリュック・ベッソンだった。

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コットンテール(2022年製作の映画)

2.8

無口な親子の物語。本当にしゃべらない父親。それでも何を考えているのかが伝わってくる。それでいて、それでは息子へは伝わらないであろうことも視聴者に伝わってきてもどかしい。

寡黙な親父はたいていの映画で
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.7

友情という言葉だけではあらわせないような二人の関係がとても良かった。二人の演技や出で立ちがめちゃめちゃ役にあっていてこれ以上ないような素晴らしいキャスティング。喧嘩したりすれ違ったりする場面は両者のそ>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.3

本公開時に見逃してしまっていたところ、目黒シネマでの上映を聞きつけて無事に鑑賞できました。

寒そうな川で砂金浚いをしているシーンからスタート。「北欧版ゴールデンカムイ」と呼ぶことにしよう。

そして
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ハロー!ブランニューワールド(2020年製作の映画)

3.4

MONDAYSとの関連でたどり着いた。
終盤にかけての歌のシーンとタイトルコール「ハロー!ブランニューワールド」が熱かった。
YouTubeの動画では別のタイトルになっている演出も熱い。



サムネ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ面白かった。部長を演じるマキタスポーツが良いことは散々言われているが、主演の円井わんをはじめ、あのチームのメンバーみんな良かった。「月刊マー」で真実を発見したあの後輩くんは本当に月刊マーを>>続きを読む

私に触れた手(2022年製作の映画)

3.5

アニメだからこそできるストーリーとアニメにしかできない表現がすごい。
この柔らかい絵柄で見ている人の心にずしんと響かせる作品だった。

イベントで見たことで理解が深まって良かった。

カナダでの暮らし(2023年製作の映画)

3.6

登場人物たちの関係性を理解するのに時間がかかってしまったが、それらを理解できてからはいいテンポで見ることができた。

娘以外、全員変人の家族で、この家族の話なら長編でも見られると思う。
セリフの節々で
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.4

辛い人生を歩みながら堅実に生きて、実母から相続した店舗と妹や実子との感動の再会を果たして無事にハッピーエンドになるのだが、現実では最後の奇跡の部分だけがないような人たちも多くいたのだろうと想像すると、>>続きを読む

ダンスの中に(2022年製作の映画)

-

小気味よいミュージックビデオ。Eテレの番組と番組の合間で流れてそうな雰囲気。

ジャンヌと七面鳥(2023年製作の映画)

2.8

七面鳥はフランス語でDinde(ダンド)。
原題には日本語の「と」にあたる接続詞(et)はなく「Janne DINDE」
ジャンヌ・ダルクとかけているようです。
物語はジャンヌ・ダルクとは関係なさそう
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フレンズ/2匹は友だち(2014年製作の映画)

3.3

今年のマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで公開されていますが、10年前の作品なんですね。

無情なストーリーをたんたんと、そしてポップに描くアニメーション。「2人は友だち」というタイトルも切ない
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スピード(2022年製作の映画)

2.4

意味がありそうで意味のない会話がいかにもフランス人らしかった。
伝えたいことがわからないでもないが薄味だったな……。

ふたりは姉妹(2022年製作の映画)

3.3

セリフなし、軽快な音楽で姉妹の世界へいざなってくれる。
なるほどなあという種明かし。


もう少し短くまとめることができたかも?

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.3

主要登場人物それぞれのキャラクターが少年マンガのようにわかりやすい。柄本佑演じるツンデレプロデューサーは特にマンガ的。

ストーリーも上手く二項対立にしつつ、それぞれの視点を過剰に演じていてわかりやす
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フェアプレー(2022年製作の映画)

3.2

真剣勝負って外から見たらバカバカしい。作品で取り上げた題材だけでなくどんなことにも言えるのかも。


あの程度の観衆しかいなかったら大したプロモーションにはならないだろうに、高級車1台プレゼントとは太
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オアシス(2022年製作の映画)

3.8

途中までフィクションだと思ってみていた。
ドキュメンタリーでこの表情撮れるのはすごいなあ。
作品は15分だが、カメラはどのくらい回したのだろう。
大人をまったく登場させなかったのも良い。


しかし、
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新凱旋門(2023年製作の映画)

3.7

絵と音楽と語りがマッチしていていい雰囲気。
現代美術の展示で上映されていたら何周も見ちゃいそう。

街並みを残すための決まりでほとんど再開発のできないパリ中心部に比べ、作品の舞台のラ・デファンス地区は
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

山田杏奈と芋生悠の熱演が光る。もちろんメイクやライティングの力もあるだろうがあの美少女の山田杏奈があんなに汚くてどす黒い笑顔ができるなんて。(橋の上のシーン)
ラストシーンとなる折り鶴が舞う中でのたと
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