ミー坊が実家を出るときの時間経過を、カメラワークだけで語るシーン。ファティ・アキン監督の'女は2度決断する'でも用いられていたが、セリフがなくとも、(あ、つまり実家を出たんだな)と観る側に想起させてく>>続きを読む
正義だと信じてやまないまるいマークがそうでもなかったと気づいていくリチャード。そして出会いのときから権力に怒り、人間として唯一扱ってくれるスニッカーズ弁護士こそ、信じてやまないかけがえのない正義。この>>続きを読む
時間と空間を飛び越えて引き寄せる同年代の子どもの戯れとその理由。。この話の構図がとても好み。米林監督が手がける女の子は、透き通るような透明感でまばゆい。
その人たちの暮らしが目に見える。高畑勲がアニメーションで根ざしたものを片渕監督に感じ見ることができ、その丁寧さに唖然としっぱなし。
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子どもの頃に金曜ロードショーをダビングしてもらったラピュタを観て、エンドロールの最後に堂々と現れる漢字3文字、宮崎駿。なんて子どもの可能性を信じてくれている人なんだろうとわくわくした。何をするにもダメ>>続きを読む
70年代のLAの雰囲気と音楽、オールディーズな映像と一筋縄ではいかない恋のはじまり。ブラッドリークーパーによるジョンピーターズの頭おかしげな演技が、暑かましくておもしろい。70年代、若者だった人たちに>>続きを読む
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かぐや姫の気持ちが生き生きとし、脳裏に焼きついた日本昔話が、疾走感にあふれ、洗練され、平面から立体になってしまった。
声優の配役も見事だと思う。単なる話題性のある有名人ではなく、それぞれの味わいが滲>>続きを読む
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絶望に次ぐ絶望。宗教、文学、音楽から読み解いてもなお絶望。ラースフォントリアには毎度傷つけられるのだが、ミセスHのように、目を背けることができない。
興味深く思ったのは、冬の枯れ木について。北欧神話>>続きを読む
置かれた状況にわけわからなくてどうしようと右往左往しているのに、いつの間にそんなことが起きてたの?
さらにララランドと同じ脚本家だと知って、これからも楽しみ。
10クローバーフィールズが面白かったので、クローバー繋がりでこの作品にたどり着く。
特徴的な撮影方法により、演者たちと一緒に何かから逃げているようなドキュメンタリー感は、至高のスリリング。
もし破>>続きを読む
影絵のような光と影が神秘的で、
ストーリーに美しさをもたらしている。
色鮮やかな旗が印象的な第2話で、徐々に旗が色褪せていく。衰退していく陰りのあらわれ。
構成、諏訪湖、誰にも邪魔されない遊び場。視点を変えることで、主観から客観になり、俯瞰になって少年たちの真意にせまっていく。夜の諏訪湖、管楽器、素晴らしいひっそり効果だ。
ボール遊び禁止とか掲げている>>続きを読む
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過去作彷彿シーンを垣間見る。
ラピュタ:つたを登る、紅の豚:ジーナの東屋、など。観客としておっと嬉しい発見もあるが、観客が嬉しくなるような演出をしかけただけではなく、これまでの作品を振り返り、深く内面>>続きを読む
2人の支配関係が徐々に変化していく。布と指が擦れる音、食べ物、飲み物、車…。画面に映し出されるさりげない小物に、そっと心情の変化の意味を持たせる。
時間とは左から右へ流れていくもの。という概念を取っ払ってくれる、ノーランさん初期作品。
ジャーナリスト、作家にとどまらずユーモアも兼ね備えるムーア。日本の社会問題をムーアの手法で作り上げるとしたら…ということを考えながらみてしまう。
誇りに思った。
on July.
信頼とユーモア、
職場に欠けててほしいもの。
窓から見える家族の営み、タトゥーを真似るマイケル、気丈に振る舞うシングルファザー、きっちり卵をお見舞いするやってらんねーよ感。表情、姿で語りかけるこの作品には、どうやらこちらに心情を想起させる仕掛けが>>続きを読む
何もかもが思うようにはうまくいかない。イリーナとの関係、ペトログリフへの道のり。ときに居合せた人と、心通わすひと時の喜びもあるが、近づいては遠のいたり、目的を達成できたのかもよくわからない。成し遂げる>>続きを読む
2人の関係性が音を通じてクレッシェンド&デクレッシェンドしていく。色彩やカメラワーク、ライティングは1ミリも見逃したくない。さらに時間や視座をも操っていく。ちょい昔のミュージカル映画を思い起こさせる雰>>続きを読む
漫画とは異なる、息づかいや緊迫感が、より丁寧に描かれていて、美しかった。
マレーナは歩き、少年は自転車を漕ぐ。交わることのない関係性が浮かび上がる。美しさを惜しみなく傷つけ、言葉少ないマレーナをいつもモリコーネの音楽が包む。
エンニオさんを知らなくても、曲を聴けばあの曲だってわかる。っていうのがこの方の凄さ。3音を4拍子で作曲した、ミーナさんの歌を、じっくり聴いてみようと思っている。
ずーっと観てられる。美術もカメラワークも音楽も見事に溶け込んで、時間の流れを忘れてぷかぷかと漂ったかと思えば、どれだけの速さで移動したかわからない距離。今までに味わったことのない2時間40分の旅だった>>続きを読む
北海道のとある島を旅したことを思い出した。島へ入ると観光気分は薄れ、本土から来た人となる。家は映画に出ていたまさにそのもので、必要最小限の環境で一体どんな暮らしをしているのだろうかと考えるも想像がつか>>続きを読む