主人公が普通過ぎてジブリ映画としては物足りないが、バロンの魅力とコミカルな猫の王国でまとめたかな。
パヴァロッティを知らなくても、オペラ歌手としての才能以上に、愛すべき人物だったことがわかる。陽気で人間味あふれ、娘の介護や離婚の苦難を乗り越え、神の導きのまま人生を全うした。特に三大テノールの競演、ダ>>続きを読む
儀式も戦闘も原始的で野獣的。北欧神話の知識が乏しいが、ヨーロッパ人は古代から戦闘と略奪の歴史だったのだろう。しかしラストのマグマを背景にした決闘は迫力ある。
初めての街での一人暮らしの不安げな仕草と人の優しさに接したときの嬉しそうなキキの表情がすばらしい。シャガール風の絵もユーミンの曲もすてき。そしてパン屋の無口な親父がいいね。
良くも悪くも役者魂(愛)を感じた。「密室殺人、さて犯人は誰なんだ」風の設定だが、役者同志の立ち位置や自己主張も全て演技に見えてくる。本心はどこにあるのやら。
与謝野晶子がこんなに情熱的で官能的だったとは驚き。西洋列国に肩を並べた明治と驚異的な経済成長を遂げた昭和に挟まれた大正、短いながらも大正ロマンや大正デモクラシーと人間らしさを重視した文化や思想が芽生え>>続きを読む
医者も悪なら婦長も悪、医者の愛人も弁護士もみんな悪いやつだが、医者も弁護士も手玉に取ったデザイナーが一番悪と言えるかな。婦長が「信一さん」と馴れ馴れしく呼ぶのが不気味。
陽気なオカマ、妖艶なオカマ、オカマに見えないオカマ、様々なタイプがいるが、歳をとってから理解者に支えられた生活が大切だよな。オダギリジョーがひたすら美しいが、柴咲コウは終始仏頂面。
絶対味覚って初めてだが、すごい才能だ。アスペルガーのグイドは、先入観も偏見も持たないため相手の本質を見極められるのだろう。でもせっかくのグルメ映画なのにおいしそうな映像が無く残念。
このレビューはネタバレを含みます
元特殊部隊のホームレス男と過去を持つ修道女の恋と金持ち成りすましという設定はおもいろいが、SM男への制裁でおしまいとは。修道女の気持ちの変化やイザベルとの関係をもう少し絡めてほしかったかな。
著者がKGFの話をする設定のため、連続ドラマのダイジェスト版感が否めない。盛り上がりもなく、キャラクターに魅力を感じない。なんじゃこりゃ。
生きる意義について考えさせてくれる、他人に喜ばれる社会貢献、個人としての達成感、そして後世へつなぐ希望。ウィリアムズは未来をマーガレットと若い部下に託した(息子ではなく)。役人意識の高いイングランド人>>続きを読む
タイガーがムキムキのなって帰ってきた、まさにランボー。そしてお姉さまも颯爽と登場で、キレキレダンスも恰好いい。アクションは派手になったがストーリーはありふれたもの。でもインドとパキスタンが手を組むなん>>続きを読む
ボリウッドが世界進出、タイガーは007かイーサンハントか。前半はストーリーもアクションもロマンスも平凡だが、二人の逃走からはスピード感がありド派手でおもしろかった(飛行機シーンはローグ・ネイションか)>>続きを読む
不気味さがあるが、シャイニングほどの恐怖感が無く残念(キューブリックとの比較は酷だが)。ホラーではなく、超能力者同志の争いとして観るべきなんだろう。
11人の監督による短編のNY恋愛オムニバス。豪華な俳優陣だが、各話が短すぎる。そして明確なオチがある話と想像にお任せの話が混在して少し消化不良。その中で記憶に残ったのは、ゆきずりの男女、ホテルマン、老>>続きを読む
パパが大好きだった、ママのふりしたパパが好きだった訳ではない。でもいなくなって解った、私はこの人がやっぱり好きなんだ。少女の不安定な心の揺れ動きが見事に描かれている。そしてホームビデオの映像が微笑まし>>続きを読む
少々長すぎるが、雄大なアフリカの大地と弱肉強食の自然を堪能するうちに、人間のちっぽけさを感じてくる。しかし、男勝りで気が強い女性と自由に生きる冒険家、ロマンスは生まれてもうまく成就するはずがないのが哀>>続きを読む
出し惜しみせず、早い段階でゴジラ登場させる潔さにも感激。神木と浜辺のくだりは必要なのかと思ったが、戦後日本の厳しい現実と力強い復興を感じた。そしてVFX技術は進化しても、やはりゴジラのテーマ曲は永遠だ>>続きを読む
異国情緒あふれるモロッコで山賊の長と西洋女性のロマンスかと思いきや、ライズリは極めて紳士的で男気あふれ、ロマンスのかけらもない。しかし、ショーンコネリー演じるライズリの振る舞いは男も惚れてしまう(少年>>続きを読む
ペンギン男にキャットウーマンとユニークな新キャラがおもしろいが、完全な悪役ではなく哀愁を感じるのがティムバートンらしいね。
ジュマンジがテレビゲームになって戻ってきた。各キャラがアバターになって奮闘するが、現実キャラとゲームキャラのギャップがおもしろい。そしてLIFEは3回までなんて、ゲームそのものだ。
ジャックニコルソンがキャラ全開で、キムベイシンガーのフェロモンムンムンもおもしろい。でもバットマンのキャラが地味で暗い、ロビンがいると和むのだが。
Why are you creative?
著名人に対する直撃インタビューだが、人によってCreativeのイメージが異なるのがおもしろい。「子供は皆芸術家だ、如何にそのまま大人になれるかが問題」(ピ>>続きを読む
淡々と少し冗長気味にストーリーが進んでいく、しかしラストの実映像が良かった。そして記憶に残るのは、アリの優れた射撃能力(MMに合わせてあげたかったね)と、おしゃれで紳士なトルコ人、そして変な日本の風景>>続きを読む
豪華な俳優陣だ、久々の萬屋だったが、セリフが固すぎて大仰だった。しかし家光と忠長の二勢力によるマウント(大義)の取り合いがおもしろい。
バイオレンスやセクシャルな描写が多いのに、何故かコミカルでおしゃれ感がある、マッタリとした「モナリザ」の音楽もいいね。全てジョージの創作だったってオチにしておこう。
判っちゃいたけど、辛くて一気に見終えることができなかった。松本清張の骨太で緻密なストーリーと鬼気迫る岩下と追いつめられる緒形の演技は見事。そして子役(利一)の眼差しとオルゴールの音色が忘れられない。
情緒的で男をたぶらかす術に長け、したたかな桃井と沈着冷静で他人の入り込むスキを見せない岩下が対照的。
このレビューはネタバレを含みます
甘ったるい古典的ロマンスだが、彼女と幸せに暮らすより国のために戦うことを選んだトリスタン。でもマーク王の人が良過ぎてかすんでしまうな。
誠実で人が良い中井と行動的でしっかり者の北川の演技は言わずもがな、大ボケかます松山ケンイチがいい味出してた。「ちゅうけいさん」とは、香取(佐原)愛に満ちた作品だ。
発電ブレーキに大カーブなど鉄道おたく垂涎の映画だな。ラストはイーサンハントばりのアクションだ。