リンコロシネマさんの映画レビュー・感想・評価

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LR Lost Road(2013年製作の映画)

4.0

いま注目している監督のひとり松本卓也の短編作品。

今月(5月)8日に観た松本監督作品『ライブハウス レクイエム』がなんだか心に引っかかり続けているので同じくロックを題材にしている作品を見つけて鑑賞。
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

4.2

東京の劇場で予告ポスターを見かけて“観たい!”と思っていたが地元の劇場ではかからず見逃していた『さよなら ほやマン』が配信されていたので鑑賞。

コメディタッチの映画かと思いきや、震災から12年半経っ
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ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

4.1

【メイ・パンという女性の数奇な運命】

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた“失われた週末”といわれる1973年秋から75年初頭にかけての 18ヶ月のドキュメンタリー。

この時期にジョンと一緒
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人生は、美しい(2022年製作の映画)

3.8

GEOのレビューで「ミュージカルだと思ってなかったからガッカリした」という書き込みが多かったので予め確認しておくとミュージカルとしてのクオリティーはともかく歌って踊って意外と陽気です。私はミュージカル>>続きを読む

君に幸あれよ(2022年製作の映画)

3.5

いわゆるチンピラの若者2人によるバディムービー。なんとなく面白そうだったので前知識なくレンタル。

主演の小橋川健くんと高橋雄祐くんの表情や演技が抜群に良き!雄祐くんは『青春ジャック止められるか、俺た
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ジミ・ヘン&オーティス/ライブ・アット・モンタレー(1969年製作の映画)

4.5

【なぜか未DVD化】

LD所有。数年ぶりに鑑賞。前日に観た『モンタレー・ポップ』の余韻に浸りながらの鑑賞なので感慨もひとしお。

冒頭のペンキによるペインティングから素晴らしい!

会場に来ていたと
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MONTEREY POP モンタレー・ポップ(2017年製作の映画)

5.0

【これを体験せずしてロックは語れない】by高田漣

何故か日本では未公開だった貴重なロック・ドキュメンタリーがようやく公開された。私の住む静岡県東部では比較的小さなシネコンであるジョイランドシネマみし
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

【重厚な時代劇でした!】

監督が『止められるか、俺たちを』の若松組:白石和彌ということで鑑賞。

前にどこかで書いたと思うが藤沢周平や司馬遼太郎が原作の時代劇が好きなので、この映画の重厚な作風も大歓
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リマスター ボブ・マーリー(2018年製作の映画)

3.8

『ボブ・マーリー ONE LOVE』を観てきたら猛然とボブの映像が観たくなり、このドキュメンタリーをチョイス。

映画『ONE LOVE』の話題の中心にもなっている1976年12月3日のボブ・マーリー
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劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.9

コメディなのになんでこんなに泣けるんだ?歳とともに涙腺が弱くなっているのだろうか…。

直江喜一演ずる教育委員長のファシズムにより給食が廃止にるという事態に給食大好き生徒の神野ゴウ(佐藤大志)が「僕た
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

4.8

【音楽で革命を起こした男】(臨場感体感上映にて鑑賞)

個人的なレゲエ史になってしまうが初めてボブ・マーリーを聴いたのは中学生の時…とはいえボブ本人のものではなくエリック・クラプトンがカバーした「I
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.8

映画は芸術的側面、深い感動を得る作品、視覚的な驚きを楽しむ、時に痛々しく辛く悲しみが胸に突き刺さるもの…など様々な楽しみ方があるが全く心に残らない刹那的な作品もある。もちろん否定するのではなく大いに好>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0

【フランスに最も愛された政治家】

弱者の人権のために闘ったフランスの政治家シモーヌ・ヴェイユは女性初の欧州議会議長を務め人工妊娠中絶の合法化や出産費用を無料化し、無痛分娩もすべての女性の権利として無
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

4.7

【ドラムが叩きたくなる!】

ドラムとドラマーに焦点を当てた音楽ドキュメンタリー。各界のレジェンド・ドラマーたちへのインタビューを通して、ドラムから辿る音楽の歴史とその魅力を深堀していくという内容。リ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

【映画という白組の呪術】

『三丁目の夕日』以来ずっと注目し、『ゴジラ-1.0』で世界にその名を轟かせた“白組”によるVFX&CGが炸裂している作品。

それにしても山崎賢人くんは『キングダム』『ゴー
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タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

4.2

【インド映画好き】

あまり劇場で観る機会がないインド映画。滅多にハズレがないし配信もいつになるやら….ということで劇場まで足を伸ばし鑑賞。

話のテンポが早くて(今の私にはついていけず)ストーリーを
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.5

【人口子宮、受け入れる?】

ハイテク企業に勤めるキャリアウーマンのレイチェルと植物学者で自然派のパートナーのアルヴィーが人口子宮を使ったポッド妊娠に挑む物語。

レイチェルはキャリアウーマンなのでバ
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ギャングスター(2019年製作の映画)

3.3

【韓国ノワールにもハマりそう】

ノワール映画は10代の頃に観た『竜二』がとにかく強烈だった。その頃はノワールという言葉があったかどうか定かではない。

そして20代になりカルトムービーの波が押し寄せ
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アンブッシュ(2021年製作の映画)

3.4

【アンブッシュとは待ち伏せの意】

ザックリなあらすじはイエメンを舞台に1台の装甲自動車が敵に包囲され仲間が救出に向かうというかなり局地戦的なもの。実話を基にしているらしい。

この手のミリタリーアク
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

4.5

【小路紘史監督に注目!】

あまりに『辰巳』が良過ぎて小路紘史監督の前作にしてデビュー作が観たくなったのだが配信もレンタルもなかったので密林にて中古DVD(新品がなかったので)をポチり到着。鑑賞。
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.8

【えっ⁉︎横浜流星くん?】

いつもキラキラしている流星くんしか観ていないから、どんよりした流星くんにビックリ。良い役者さんだね✨

閉塞された村社会にあるゴミ処理場で起こる様々な事件とそこで働く人た
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辰巳(2023年製作の映画)

5.0

【令和ジャパニーズ・ノワールの最高傑作】

この世界にありがちな義理や人情といった感情を一切排除し無機質な裏世界を描写する中、観客は辰巳と葵の僅かな心情の変化を見逃すまいとスクリーンを凝視する。その緊
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

劇場で予告を観てずっと気になっていた映画。

中国人青年が18歳の時に恋したバックパッカーの日本人女性を18年後の36歳になり日本に来て会いに行くというロードムービー。

台南〜東京〜神奈川〜新潟〜福
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

Filmarksの相互フォロワーさんとチャンス大城さんのXでのポストを見て“これは観なきゃ”と思い他の予備知識一切なしで鑑賞。

既にお察しの通り、私、この手の人情噺にめっぽう弱くめっちゃ泣きました。
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ライブハウス レクイエム(2016年製作の映画)

4.0

【ロックンロールは魔法の言葉じゃない】

「東京も田舎も関係ない、音楽もジャンルも関係ない、死んでる奴は何演っても心に残らないんだよ!そのうち本当に死ぬよ」

「足元にはたくさんの幸せが転がってる。」
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キネマ純情(2016年製作の映画)

2.8

【B級映画の密かな愉しみ】

とにかく公私ともにいろいろありクダラナイ映画を観たくて井口作品をチョイス…というと江口監督に失礼か?

なんせ井口監督といえばマイ・フェイバリットである『ロボゲイシャ』や
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

明日観にいく予定の映画の予習。1995年に公開された岩井俊二劇場用長編映画監督デビュー作。

〜 あらすじ 〜
「婚約者を亡くした渡辺博子(中山美穂)は、忘れられない彼(藤井樹)への思いから、彼が昔住
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おとうと(2009年製作の映画)

3.8

山田洋次監督には毎度泣かされる。

我が家は典型的な賢兄愚弟ならぬ賢姉愚弟であった。もちろんわたしが愚弟。。。

しっかり者の姉役に吉永小百合、どうしようもない弟に笑福亭鶴瓶。どちらもハマり役すぎて笑
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

姉の愛読書だった「沈黙」…その姉に勧められて読破したが当時中学生の私には難解だった。今の私に小説を読むのは困難だが映画を観るのは容易い。

その遠藤周作による歴史的文学小説を巨匠マーティン・スコセッシ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

【素敵なことは全て夢から始まる】

夢見ることを禁止された街で夢を見る少年ウォンカの物語り。そのウォンカを取り巻く人々のエピソードの回収が見事でした。

苦手なファンタジーだけどこれは大好きなミュージ
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リトル・マウンテンボーイ/ウルスリのすず(2015年製作の映画)

3.5

のっけから“まるでスイス”的壮大な風景と山の動物たち。これだけでこの映画の価値はある。

原作は「アルプスの少女ハイジ」と並びスイスで国民的物語として愛される「ウルスリのすず」。1945年に絵本として
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.3

ファンタジーと同じくらい苦手なのがホラー。“怖い”という感情は一切なくてストーリーに入り込めない。それは10代〜20代に優れたホラーやスプラッター、オカルトを観すぎたせいだろうか、、、?それでもレンタ>>続きを読む

神田川のふたり(2021年製作の映画)

3.5

赤い手拭いマフラーにして横町の風呂屋に2人で行き「一緒に出ようね」って言ったのに、小さな石鹸カタカタ鳴らしながら待たされたのはいつも私のほう…地方のフォーク少年だった私には“神田川”と聞くとそんな妄想>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.1

【塩見三省さん】

シリーズ3作目にして最終章。1作目から続けて観ると連続して登場する人物には感情移入し新たな登場人物にはその役どころに興味が湧く。

この映画で第27回 東京スポーツ映画大賞の主演男
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.5



『アウトレイジ』を観ようと思ったきっかけは友人から借りた1冊の本だった。それは『歌うように伝えたい』という本で著者は俳優の塩見三省さん。塩見さんは2014年に私と同じ病気の脳出血で倒れた。

『ア
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.2



『その男、凶暴につき』で映画監督デビューした北野武監督。刑事とヤクザという違いはあれど武ちゃんはバイオレンスが好きなんだね。。。というかフィルム・ノワールへの強い憧れみたいなものを感じる。

それ
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