文字さんの映画レビュー・感想・評価

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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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広場、東欧の時代経験、モラルのこと。
レヴィナスが言う、顔が有するある種の高さ(あるいは低さ)の作用について考えなければならないだろう。
ヘルダーリン的な、底抜けのデカダンス。
“妥協”とも言いうるヴ
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世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

5.0

まず、今回の戦争が<自由>をめぐるものであるということを再確認した。それはつまるところ、天上のパンか地上のパンかというかの問題に集約される。ヤリクの末期の、トリクに向けた言葉がそれを的確に示していたよ>>続きを読む

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

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パラノイア的というか、神曲にも通底するようなグロテスクさが作品全体と登場人物をして貫かれていたように思う。これほどグロテスクなeuphoriaもないだろう。コントラ・フェストゥム的な時間感覚が煉獄にお>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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Метафизика — ху**я
Все философы — бомжи
Высший смысл бытия —
Заебись, пиздато жить!
Заебись пиздато
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アトランティス(2019年製作の映画)

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Під час перегляду цього фільму мені згадалася пісня Океан Ельзи «Обійми». У мене в голові завжди зв>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.9

恥ずかしさ。あるいは吐き気。Explosion.
冒頭のセックスシーンで流れていたBGMは恐らくクストリッツァのアンダーグラウンドの、あの地下空間で流れていた音楽と同じだった気がする。そのせいあってか
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

4.3

イントラ・フェストゥム的な時間意識。現在への密着、あるいは現在の現前。癲癇とは異なるのかもしれないが、まるでペトロフ(及びその周辺の人物)が虚実の境目がなくなる例の時間(発作と言明することは些か暴力的>>続きを読む

ドンバス(2018年製作の映画)

4.8

映し出される映像は、おそらく現在進行形で起きていることに非常に近いのだろう。ただなぜかマチエールが感じられない。でもこれこそがロズニツァが表現したかったことなのだろうか。笑えはしなかったが、この映像は>>続きを読む

DAU. 退行(2020年製作の映画)

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Терпеть расхождения между воображением и фактами.
Лучше сказать: "Я страдаю", чем сказать: "Этот вид
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父、帰る(2003年製作の映画)

4.8

ズビャギンツェフによる初監督作品。原題は≪возвращение (帰還)≫。再来という意味があることにも着目したい。
伏線をたくさん貼るだけ貼っといてその多くが明かされないまま作品は閉じられる。作品
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