彦次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

珍遊記(2016年製作の映画)

3.0

天才漫☆画太郎氏の傑作の映画版。映像化には明らかに無理があるこの作品を選んだスタッフと出演を決めた松山氏を始めとするスタッフの勇気に乾杯!

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.1

ボブディランの歌と濱田氏の演技が印象的な仙台を舞台にした話。原作未読ですが文章で味わえるトリックを映像化したのはお見事!

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

2.8

美大生と教師の恋愛映画。劇的なことも無く淡々と進行していくところが日常生活感が出ています。テンポが悪いせいか体感では長く感じてしまいました。
20歳差という事ですが永作博美氏の可愛らしさと演技で女の情
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

天才を育てる鬼気迫る指導者と全てを投げ捨てて挑む若きドラマーの音楽映画。
フルメタルジャケットのバードマン軍曹ばりに暴言かつ理不尽で容赦のない指導よりも涙を見せつつも執念じみた根性を見せる青年に感動。
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地球防衛未亡人(2014年製作の映画)

2.2

元芸者で怪獣に夫を殺された未亡人が体を張って平和を守る特撮風政治風刺映画。
イかれた首相と都知事のパロディはかなり秀逸。お色気を止めてこちらに焦点を当てて深く掘り下げれば傑作になったかもしれません。

くノ一五人衆VS女ドラゴン軍団(2005年製作の映画)

2.8

父親を殺された女拳士が用心棒の仕事と修行の果てに仇と闘う香港風カンフー映画。主演の方からアダルト方面を期待される方が多いと思われますが古き良き香港映画をオマージュしたパロディ映画です。ワザと吹き替え風>>続きを読む

マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.7

被害妄想的かつ独善的な正義な倫理観(主に公衆モラル)を持つ爆弾魔、美人な奥さんがいる(しかもエロ動画まで撮らせてくれる)のに野獣の如く女性たちを蹂躙していくレイプ魔、逮捕のためには囮捜査や暴力も辞さな>>続きを読む

プレデターズ EVOLUTION/プレデターズ エヴォリューション(2010年製作の映画)

1.6

環境汚染にやられたイノシシと家庭内内紛を抱えた家の婚約者が巻き込まれる厄災を描いた作品。
タイトルが邦題詐欺と称されそうなくらいギリギリのラインどりのカッコよさです。
主役が必死に来るなと警告してるの
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青い果実(2013年製作の映画)

3.0

弾けそうな膜みたいなものを張っている女子中学生が奔放な隣人女子同級生と親しくなった事で起こる青春ドラマ。
天使のような弟さんや内容よりも中学生とは思えぬ豊満な肉体美に目が向きます。そりゃ同級生も手を出
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処刑人(1999年製作の映画)

3.7

ひょんな事から世直し殺人を始める兄弟の活躍を描くスタイリッシュなギャグクライムアクション映画。日本でいうと必殺仕掛人のような感じですが彼等は聖書を誦んじながら悪を滅する信念を持っている点で営利抜きの純>>続きを読む

リュウグウノツカイ(2013年製作の映画)

2.0

国を作る為の集団妊娠という発想が尋常じゃ無いですがラストの他人事のようなインタビューの明るい希薄さの解釈で好き嫌いが分かれるような気がしました。

ねらわれた学園(1981年製作の映画)

2.9

円谷プロの特撮みたいなノリなSF映画。あまりにも自由すぎて内容が入りにくいですが懐かしき80年代の日本、薬師丸ひろ子の可愛らしさ、峰岸徹の身体を張った演技は記憶に刻まれました。

ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市〜(2013年製作の映画)

3.0

飛行船から盗んだ中身にはリアルな顔をした赤子が入っていたことから始まるファンタジー冒険活劇。ゲストヒロイン、小物じみた黒幕、異能力を持つ刺客とお馴染みの要素があり安定的な面白さです。
昔はこの内容を3
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.9

常人の理解を超える幼稚で高尚な犯罪映画。無口で大人しいが「君は最高に美しい!神を超越している!」と狂的な暴力衝動を持つ伊達、「私も来年30なんですよ、お互い70年代シコシコやってきたんだ、仲良くやりま>>続きを読む

ハンターズ・アドベンチャー(2009年製作の映画)

2.0

離婚して別居中の父親がいる牧場で過ごすことになった問題児気味姉妹が体験する夏のアドベンチャー。オープニングで姉が走り抜けていくことで性格を紹介していくまではテンポが良いのに母との喧嘩から急激にテンポダ>>続きを読む

ポリス・ストーリー レジェンド(2013年製作の映画)

3.0

ベテラン刑事が娘に会いに行ったビルで人質籠城事件に関わっていく笑い無しのサスペンスアクション。所々みせる身体のキレは流石です。前作までに出てきてたゲスで同情もできない輩と違い首領が優しさと自分に対する>>続きを読む

犬神家の一族(2006年製作の映画)

3.0

好色実業家の遺産を巡る昭和ミステリー。同じ監督によるセルフリメイクで違いも少ないという制作理由が最大のミステリー。同じだけに却って昔のフィルムによる昭和な暗い雰囲気が消えてしまったように感じます。佐清>>続きを読む

アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.1

オイディプス王の悲劇をモロッコを舞台に描いた作品。荒涼たる原野と無骨な剣や鎧、何だかよく分からんスフィンクスと民族音楽に奏でられる世界観は原作とは違うのでしょうが古代感に満ちています。人を陥れるような>>続きを読む

ノー・ドロウニング(2016年製作の映画)

3.0

エレベーターに乗るにもストリップで服を脱いでもらうのにもコインを投入する不思議な世界観の短編映画。人魚ストリッパーの死んだ魚ような眼で閉塞した世界を表しているようにも感じます。オチも切れ味があって良い>>続きを読む

バスルーム 裸の2日間(2011年製作の映画)

2.3

ジャーナリストの爺さんの家についていった文筆志望の女子大生が浴室に閉じ込められるドラマ。ソープ嬢に説教する客の如く上から目線で結局は性交したいという俗物さは男のサガなのか悩ましいところです。女子大生が>>続きを読む

ムーンウォーカー(1988年製作の映画)

3.5

キング・オブ・ポップのミュージックビデオ。子供によるバッドやロボットになったりと余人の想像を超える展開です。マイケルジャクソンが弾いたコインが吹っ飛んでジュークボックスが鳴り始めるスムースクリミナルが>>続きを読む

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.5

50歳で亡くなった80年代を代表するスーパースターのライブのリハーサル映像。
お客様に非日常と愛を伝えるため一部の妥協もせず、エンターテイメントとして追求している姿勢は素晴らしいです。モノクロなスムー
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.7

遥かなる古代地球でサルを人間へと導いた謎の黒板モノリス。月から発見されたモノリスの電波から知的生命体を求める宇宙の旅を描いたSF映画の金字塔。
まずは50年前人類が月に行く前の作品とは思えない程の映像
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ダム999(2011年製作の映画)

2.2

1975年の中国でおきたダム事故にヒントを得て作られたパニック映画。ダム事故に加えて地震が発生するという地獄絵図は圧巻で日本人としては東日本大震災を想起させられます。その本題に至る100分くらいまでは>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

帝国軍の残党ニューオーダーとレイア姫率いるレジスタンスとの熾烈な戦争を描いたスペースオペラ。旧作と新シリーズ両ファンに対応しつつも意外性もある娯楽大作です。ただし前作を観ていないと理解に苦しむかもしれ>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

横溝正史原作、敗戦後間もない那須を舞台に富豪の一族の因縁を描いたミステリー。
画面の陰影と美しいBGMが紡ぎ出す昭和感が雰囲気を高めています。
朴念仁だけど理知的な書生姿の金田一を演じる石坂浩二氏を始
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.9

訓練編と市街戦編の2部構成からなるベトナム戦争映画。
この前半に出てくるハートマン軍曹という神的に下品な言霊使いのキャラクターが最高です。人に勝手にありがたくもないアダ名をつけたり、イカレた歌や鉄拳説
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HARDWARE WARS ハードウェア・ウォーズ(1978年製作の映画)

2.5

スターウォーズを電化製品でパロディ化した作品。13分と忙しい方でも鑑賞出来る仕様です。妙に生き生きとしたルーク(役名は違います)以外の登場人物たちのテンションの低さ、ナレーションで強引に進めていく本編>>続きを読む

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

3.0

列車が駅に迫ってくるダイナミックさ。画面に切れた列車は何処に行ったんだという質問からも当時の方々には驚嘆だった事が伺えます。

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.2

世界初の吸血鬼無声映画。家を売った相手が吸血鬼でペストと共に自宅の向かいに引っ越してくるという厄災ぶり。ネズミみたいな顔の不気味さと貴族のような荘厳さで見ただけで呪われそうです。
ノックみたいに洗脳さ
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蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

3.5

世界的に有名なネズミのデビュー映画。
楽譜を食ったヤギから蓄音機にしたり牛の歯を木琴にしたりする奇想。そしてイキイキと悪気なく動物を虐待するブラックさが可愛らしい黒い瞳とギャップを生じさせます。

工場の出口(1895年製作の映画)

2.7

映像の世紀で世界初の劇場映画として紹介されていたショートムービー。
工場から出てくる人達から歴史を感じられて中々楽しいですが120年前の観客は壁から人が出てきたかと思ったんだろうかとか想像できます。

哀れなピエロ(1892年製作の映画)

2.7

世界最古のアニメーションにして三角関係を描いた話。
正直なところ、どちらがピエロか分かりません。柱に隠れたのがピエロとすると最後女の家に入っていくところに恐怖を感じます。

ラウンドヘイの庭の場面(1888年製作の映画)

2.8

世界最古にして多分最短の映画。紳士と淑女が踊ってるのか歩いているのかだけの映像で面白いとか感じる間も無く終了します。映画が制作された年が1888年と切り裂きジャック事件と時同じくというところに歴史を感>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.8

事故にあった宇宙飛行士達が地球帰還を目指すサスペンス。まるで宇宙で撮影したかのようなリアルさと映像美です。宇宙空間に放り出される等真綿て首を絞められていくような恐怖を味わえます。観ているだけで地球にい>>続きを読む