昼行灯さんの映画レビュー・感想・評価

昼行灯

昼行灯

五番町夕霧楼(1980年製作の映画)

3.4

松坂慶子の喋り方ってほんといつも小さい男の子を諭すような喋り方よな、だから結構毎回同じような人柄になっちゃってて、かつすごい美人だからスター性を確立してしまっているって感じ。全然嫌いとかではないんだけ>>続きを読む

8時間の恐怖(1957年製作の映画)

3.7

若かりし二谷英明のスリップ姿
バス内のパンがすごい
女は勇敢だが男はボケっとしてるだけ
ことある事に横一列に並んでて、戦隊もの感
足のショットがえちだけど、物語にそう関わる訳でもない

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

3.5

←作品見る前にドキュメンタリーから入る奴
ウォーターメロンウーマン見たすぎるよ🥺

ニナメンケスが喋ってるだけじゃなくて、観客と同じようにビデオクリップを見てるところに工夫を感じたけど、学生に反論意見
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.8

主演御三方ガチで美しい美しい

舞台設計、カメラワークと色々すごいシーンがあるのだけど、やっぱり自分はファッションが気になった。恋仲になる2人は色々な衣装に着替えるだけでなくカツラさえも被っている。2
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.7

障害を乗り越えようにも、自分たちのなかにもその障害があるのだから事態は困難だった。女は元ナチ党員で、この国の食事に慣れろと言い、職場の新入りをハブることに加担する。男も女はお前のおばあちゃんか?とから>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

3.8

木漏れ日の中のブランコのシーンで光の粒をくぐるかのような少女の美しさといったら🥺お父上の絵画の中の少女のように可憐で無垢で、、🥺カメラをブランコ近くに置いてるから躍動感のすごいのなんの

木漏れ日の白
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白蛇伝(1958年製作の映画)

3.6

アニメのこと全然分からないけれど、すごく肌の色がディズニー
動きがすごく滑らかで本気が伝わってくる
声優という職業はまだなかったのか、俳優が2人で回してる。話し方は普通の演技とは違って、紙芝居みたいな
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.8

ウオ~何でもない日の朝から見たが一気に温かなクリスマスムードになった🎅

本編の大部分が回想、というのは何もフィルム・ノワールだけではないってことだなあ。天使というメタ存在が物語を語るのはなんかポスト
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御法度(1999年製作の映画)

3.4

🥹う~~ん
大島渚の遺作が松竹なのはワロタ
首予習として見てみたけど、松田龍平が妖しくてすごい以外の感想がない 大島渚作品と言われなければ分からない
1つ言うとするならば、オムファタールも結局は死すべ
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ビガー・ザン・ライフ 黒の報酬(1956年製作の映画)

3.6

薬のせいじゃなくてあなたのうちに眠る暴力ですよねという話

前半影に埋もれるように表象される弱者父が後半教育虐待時に大きな影を所有するようになる!他にも鏡で強者男性気取った直後に妻によって鏡が割られる
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

3.8

どうしても埋められない原爆との距離を持つ意味では、わたしもこの映画の女であり男なんだなあ。原爆を他者の視点から描いた作品で、自分が他者として共感するとは思わなかった

最初の場面では2人の重なった肌が
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色暦大奥秘話(1971年製作の映画)

3.3

小川節子の美貌と肢体を堪能するだけの映画。ほんまに美しい人よ…😭🫶
見ただけで処女かどうか分かるの?ラストは近松物語への侮辱だろ!怒りで胸踏み潰すのは態度変わりすぎで草などツッコミどころ満載
濡場は胸
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.6

誰が誰だか分からねえ…人数も多すぎる…
回想がながすぎて現在の時点で何をしていたのか忘れてしまう、物語自体にも翻弄されてしまう💦まるで過去が現在を食い尽くしてしまうような、、キャシーが最後まで悪女で助
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泥の河(1981年製作の映画)

4.0

あまりにすばらしくて…全てを理解することはできないけどなんとなくその重みをわかってしまう子供の悲哀。子供の俯きや涙を通して、大人も構造に由来する格差を実感して空元気になるしかない。そのやるせなさが澱ん>>続きを読む

麗猫伝説 劇場版(1998年製作の映画)

3.8

まあこういう映画を撮るのはシネフィルの欲望だし、わたしもだからこそ見てみたいとずっと思っていたんだけど、かつての銀幕の女王の栄光への鎮魂歌というよりも、見世物の繰り返しなんだよなこれ。怪猫じゃなくて麗>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

バストショット多すぎて途中からそれ以外のショットを数えてた
日本ワンショットも映らなくておもろ
原爆投下成功を喜ぶアメリカ人の上に原爆が落ちたかのようなCGは、オッペンハイマーが愛国心と日本に対する罪
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

・自然の脅威と恵の二面性が作中では中心的に描かれていた。鹿猟の音画面外から響いてきたり、銃にやられた鹿の死骸が山中に転がっていたり。自然の中でならやって行けそうと思う芸能プロダクションの男も、実際に自>>続きを読む

悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.7

後半になってようやく犯人わかったけど、サスペンス好きならもっと早く、というか冒頭で分かりそうな気もする🥹というかシモールシニョレのスター性が最大のヒント🥹
めまいと同じ原作者ということで鑑賞。めまいと
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映画監督って何だ!(2006年製作の映画)

3.5

名作のワンシーンを新たに3人の監督が撮ってみたら?という企画が面白かった。鈴木清順が鈴木清順すぎた。後年現代劇を撮ってたらこんな感じだったのか~と思う
裁判シーンの顔面ズームインはやや冗長

赤ちょうちん(1974年製作の映画)

3.8

ほんと、バカな若いカップルって感じ…ガキがガキ産むんじゃねえ堕ろせよなじゃなくてまずはお前が避妊しろよ…食い散らかした食器の後片付けもしないような22歳男性が産まれたての赤ん坊と2人で生活していけるの>>続きを読む

戒厳令(1973年製作の映画)

3.7

スタンダードを柱や天井によってさらに狭めるような構図の切り取り方に、北一輝や将校たちの置かれた時代の閉塞感を見た。北一輝は自分では動かないし、物語の中でも冒頭の殺人以外は直接的に出来事はえがかれず、登>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.6

視点ショットであるということがカメラのフレームが映像に挿入されていることで、同じく視点ショットの特徴的なめまいよりもわかりやすくなる。
題名や精神科医との話ほど窃視症は問題になってないのかなと思う。視
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.8

市原悦子のキモエロさ加減壮絶。躁鬱のジェットコースター加減が凄かった。いい歳して子供を若い夫扱いしないでください。特に心中を誘うところが、「順ちゃん、アレしよう」という台詞なのと身体を妙に近づけている>>続きを読む

怪談蛇女(1968年製作の映画)

3.5

花嫁なんも悪くなくてかわいそう
蛇女とはいうものの、蛇じゃないの父母がバコバコ登場してってラストは暴走状態
こういった霊の偏在性、罪なき人が霊の乗り移る対象になるのは四谷怪談にも通じる中川信夫印。
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怪談雪女郎(1968年製作の映画)

3.5

怪談と言うよりも異種婚姻のメロドラマ
雪が特撮で移動したりするのがすごい

ヒロインの顔が平ペったくて能面みたいなのが雪女に合ってる。鼻が高くて、横からのショットが映えてた。目があくほど見られてるよう
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牡丹燈籠(1968年製作の映画)

3.7

新三郎と寝てるお露の身体がガチ骸骨というよりかは骨が皮膚から浮き出てるって感じが新しい。理科室の標本みたいな骸骨だったらギャグだけど、骸骨と人間の狭間っていうのがまたアブジェクション。
あと足を隠すん
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青いガーディニア/ブルー・ガーディニア(1953年製作の映画)

3.5

新聞社にあるウォーターサーバーめちゃ気になる笑そんな昔からあったんだ
犯人が唐突すぎて、もっと観客も一緒になって推理出来れば良かったのにと思う。まあサスペンスで推理したことないが✋
淡島千景的姉御肌友
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.5

うーん面白かったんだけど、何度も寝落ちして100分映画を見終わるのに2時間超えた、悲しみ😭アルファ60のボイスオーバーがすごい眠気を誘うんよね、、
話としては、非人間化してしまった女性を再人間化すると
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.7

ファム・ファタール映画だがその描かれ方にはあまりピンと来ず。やっぱり意図的な男への翻弄とか、仮装性に興味があるんだなあと。このジャンヌ・モローは無邪気で奔放で美しいだけでたぶらかそうとはしてなかった。>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.8

フィルム・ノワールのスタイルを踏襲しつつも、実態はほぼコメディ。フィルム・ノワールの原型はフランスにあったはずなのに、アメリカを参照した結果、どちらでもないフィルム・ノワールが出来上がったのが面白い。>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.8

遂に、、!U-NEXTネ申
大人の事情は難しくてよく理解できないけど疎外感だけは確かにあって、かといって学校の友達と仲はいいけどお金持ちでやっぱり断絶を感じていて、でもそれを上手く言葉には出来なくて、
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

3.5

セックス出来なくてもがく苦しさ、セックスしても残る虚しさ。それらが破壊衝動に繋がってしまうのは性に対する後ろめたさ故に性の現実をなかったことにしたいからなのかな。男性の性衝動はその人の特性として描かれ>>続きを読む

セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

3.5

安田道代の睨みつける視線がよかった。全然笑わないし、初登場シーンのバスケの練習でのコーチに対する攻撃以外感情を感じない。ふたなりで被差別経験があるからこんな性格になった?と思わなくもない。

足のクロ
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マルサの女(1987年製作の映画)

3.8

マルサというお堅い男社会に身を投じた紅一点という役どころではあるけど、それを中年の宮本信子が演じてることで、お決まりの逆ハー感はなかったのかなと思う。
ちゃん付けで呼ばれてたり、女が来てくれて嬉しい的
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

ストップメイキングセンスのみんなで楽しむというグルーブ感を引き継ぎながらも、デヴィッドバーンの関心はより広く政治や人種までに及んでいた!皆同じグレーのスーツなのだけど、いやだからこそ、それぞれの体格の>>続きを読む

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