苺だいふくさんの映画レビュー・感想・評価

苺だいふく

苺だいふく

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.8

そして誰もいなくなった風の作品かと思ったら、ちょっと違った。でも、どこか既視感のある作品。
ラストの登場シーンで「え?」とはなったが。
芝居には芝居を、ということなのかな。
三重構造にすることで、他の
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

超豪華布陣。
大島渚監督、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也。ロックや…

作品は、原作者ローレンス氏の経験を元にしたもの。
日本と西洋の価値観の違い、分かり合えない絶対的な溝をひし
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

3.0

非現実的で馬鹿げた内容だが、面白くて一気に見てしまった。
アホなくらい真っ直ぐな気持ちが人の心を変えるのかも。
いや、むしろアホだったから何も考えずに向き合えたのかも。
普通の人なら逃げ出してる。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

5.0

いちばん好きな映画で、ジャック・ニコルソンを好きになったきっかけでもある。

1人のアウトサイダーが、周囲の常識をぶっ壊していく作品。
精神病院という閉ざされた空間においては、ラチェッド婦長ら病院の考
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.9

暴力はいけない。今後あらゆる理不尽に立ち向かうことになった時、知識が力になってくれる。
そう教えてもらったはずなのに…

知人かつ第一発見者が弁護できるの?という疑問を抱きつつ、面白くて一気見した。
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破戒(2022年製作の映画)

3.3

歯を食いしばって這い上がって教職という地位を得ても、出自の呪縛からは逃れられない。

同じ人間なのに、人々から忌み嫌われて。
故郷の話もできなくて。
子供たちに正直であれと説きながら、自分のことを偽っ
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苦役列車(2012年製作の映画)

2.9

西村賢太ワールド全開っていう感じ。

中卒で日雇いで風俗通いで。
それでいてモテたいと言われても…
ただ、読書の影響なのか、話し方が文豪みたい。
厭世的で人生を悲観しているようで、どこか夢を見ているよ
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さくら(2020年製作の映画)

3.3

普通の邦画作品のひとつと思ってみたら、大間違い。内容はエグいし家族はこじらせてる。
西加奈子さん原作らしいので、本も一度読んでみたい。

ぱっと見は普通の家族っぽいが、お兄ちゃんの事故前から何かおかし
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弱虫ペダル(2020年製作の映画)

2.7

いかにも「漫画原作」って感じの作品。
永瀬廉さんは闇を抱えた役のイメージが強かったので、ちょい意外な役柄。
声高めヲタ姿もカッコよく見えてしまうのは、さすがアイドル。
ただ、痩せすぎて心配になる…
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

2.6

嘆きのマートルの回はこれだったのか!
幼少期に見た朧げな記憶が繋がった。

あと思ったことは…みんなの成長。
先生たちは変わらないが、子供たちの顔つきが全然違う。
ハリーたち、とても凛々しくなったな…
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

2.5

正直あまり好きな部類の作品ではないが…
人間なら見ておかなければならないプレッシャーを感じて鑑賞。

青少年向けのファンタジー、って感じ。
面白いとは思わない。
ただ、これで「ダンブルドア先生」や「ス
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.2

ラストで繋がった!!!

登場人物に音楽にポスターに、なんかカッコいいな。
クスリ間違えてオーバードーズ起こしたり、びっくりして人撃っちゃったり。
やっていることは多少ドジなんだが、なんせ世界観がカッ
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.6

タイトルに反して、みんな幼稚。
自分のことしか考えていないし、自分が正しいと思ってる。

そして…リアルすぎてエグい!
大学生の能天気さや変に大人ぶったところ、夢ばっかりみているところ…
喧嘩のシーン
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.6

タイトルがとても綺麗。

ホリガイは自身の鈍感さを嘆いていたが、十分周りのことを見ていると思う。
たとえ気付けたとしても、言葉にできなかったり行動できなかたりすることは多い。
きちんと思いを表すことの
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.0

エンドロールのラスト、頑張れ!が良い。
ブルーハーツの音楽と泥臭い青春の映画。
英題は、my name is yours

ちょうど同時期に「少女は卒業しない」を観ていたので、つい比較してしまうが…
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

2.9

原作は、卒業間近の少女7人の話。
それを1つの映画にしたもの。
卒業式前の浮き足立つ感覚は共感できる。
新しい世界に旅立つ不安も。
濃密な日々に見えて、2日間の出来事なんだ😳

たしかにそれぞれ主人公
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

2.5

何が言いたいのかちょっとわからない…
急に震災モノローグ始まった時は、ドキュメンタリー観ているのかと思った。

大切な人を突然失った時の喪失や、そこからの再生を描いているらしいが。
原作読んだらもっと
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.5

実際に起きた事件を元にした作品。
おそらくかなり美化して描いているんだろうが、それでも内容は重め。

場面はずっと家の中だが、その様子はどんどん荒んでゆく。
初めは「良いお母さん」だったはずなのに。
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二つの光(2017年製作の映画)

3.0

約30分と短い作品。
ハン・ジミンさん目当てで鑑賞。
「知ってるワイフ」もそうだが、ひたむきな姿がとても魅力的。

ラストのほのぼのシーン、ちょい泣きそうになった。見えるってどれだけ尊いことか…

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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.2

ホラー的な怖さというより、倫理道徳に反する恐れ。
人工知能が暴走し、ヒトの手に負えなくなるという問題は実際に恐れられていること。
それを体現した映画。

ケイディは両親を失っても涙すら流さず、ミーガン
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.9

Filmarksのレビューはイマイチだったが、主題歌が気になり鑑賞。
やはり内容は微妙。
言いたいことは分からなくもないが、なんか端折っているというか何というか。

壮大な前フリで、メインが主題歌。
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

今をときめく目黒蓮さんと今田美桜さんが出演。なんだろう、2人が輝いて見える。
いい画だ。眼福。

ジャニーズ祭りにはちょい嫌気がさしたが、やっぱり目黒蓮さんはキラキラしている。パッと目を引くし演技も自
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市子(2023年製作の映画)

3.0

過去の犯罪を隠すために、新たな罪を犯す。
悪循環や…

役者さんたちはみな「演技派」の人たちばかり。むしろバチバチの演技見せつけられて、お腹いっぱい感があったような。

スマイル(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラーが苦手な人でも見られる映画ではある。怖くはない。
ただ、なんかぐちゃぐちゃ…

人のトラウマから生じる恐れと、お化け屋敷的な怖さが混在している。
どちらかで統一してほしかったが。

心残りや後ろ
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

2.4

正直よくわからない映画。
ボンボン坊ちゃんの話かと思ったら、夢か現実か区別がつかなくなって…何が真実かよくわからん。

強く印象に残ったのは、ジュリーの不憫さくらい。
ただ、Radioheadから映画
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SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる(2023年製作の映画)

3.2

「それでもハッピーエンドはありえる」っていうか、むちゃくちゃハッピーエンドやん!

見えなくても見えている。
聞こえなくても聞こえている。

このメッセージに心打たれていたのに…
あまりにもべったべた
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.0

ラストはそっと終わっていく感じ。
木村くんがいたから文則との関係も保っていたのか、その危うい均等が崩れてしまった…

恋は光(2022年製作の映画)

2.9

結論、恋は光。

恋なんて定義できないし、万人にピタっとはまる説明があったらそれはつまらない。
各々の思う恋愛感情があるから面白いんじゃん!

神尾楓珠さん、クールな役が多いイメージだが、変人役も良か
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

2.0

岡崎先生がいいキャラ。
イメージ上の美術の先生って感じ。実際にはこんな先生いないが、いてほしい。

初めから下の名前呼び捨てで馴れ馴れしいなーと思ったら、そういうことか。
ものすごくベタな展開で新鮮み
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.5

大人向けジブリ映画。
子供の頃は単純に不思議な世界観を楽しんでいたが。大人になってみると発見が多い。
八百万の神が温泉客だったり、トンネルでは振り返ってはいけなかったりと、神話的要素がたくさん。

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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.3

池井戸さん原作なので、サラリーマン向けと思って敬遠していたが…普通に見入っていた。良い作品!
全ては宿命だったってこと?

アキラもあきらも、2人とも間違ってはいないが極端。
それを思うと、憎まれ役の
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.7

登場人物たちの服装などから、何となくそういうカラクリかなと思っていたが。
ただ、きたじま先生の過去にはびっくり。

展開は分かりやすいが、学生が見るにはいいかも。ちょい道徳的。
そして声優さんが豪華!
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

2.6

後半の最上の行動にびっくり。
え、キムタクここまでするんだ。
てっきり正義のヒーローなんだと思ってた。
白目むいてんじゃん…

作品自体は微妙…
映画より連ドラ向きっぽい。
数時間でまとめるには無理が
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

2.5

すんごいキャストが豪華。
・主演は山崎賢人さん。
キングダムにゴールデンカムイに今際の国のアリスに、彼の超人イメージがかなり強くなった。

・小松菜奈さんの無駄遣い感…
もっとたくさん出番あるかと思っ
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.5

髙橋海人さん主演と言っても過言ではないような。それくらい彼の演技が光っていた。
島民から見れば、判斗先生は分からずやの部外者かもしれない。
でも彼がいちばん冷静で、島の実状を言い当てている。
人情や奉
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観た後に心が少し軽くなる映画。

朝を待ち侘びる人にも、夜が続いてほしい人にも、等しく夜明けは来る。
それでも毎日同じ日はなく、自分自身も少しずつ変わっていく。
状況は何も変わらないと思うかもしれない
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